TOPNEWS & REPORTオサム・ジェームス・中川 作品展 「Witness Trees」

#NEWS & REPORT オサム・ジェームス・中川 作品展 「Witness Trees」

2023年5月17日〜7月1日

オサム・ジェームス・中川 作品展 「Witness Trees」

オサム・ジェームス・中川 作品展 「Witness Trees」が、PGIで開催される。

紹介文
PGIでは 3回目となる、オサム・ジェームス・中川の個展を開催いたします。オサム・ジェームス・中川は、アメリカを拠点とする写真家です。日本とアメリカという二つの国にまたがる自身のアイデンティティをベースに、「歴史の中の個人」という視座から、社会や場所が持つ記憶を、写真を使って表象しています。
新作となる本作「Witness Trees」は、コロナ禍の 2022年初頭に制作が始まりました。それはアメリカ各地に残る日系アメリカ人強制収容所を回る旅で、2022年2月中旬から10月にかけて計3回、アーカンソー州、コロラド州、ニューメキシコ州、アリゾナ州、カリフォルニア州南東部、ユタ州、アイダホ州、カリフォルニア州北東部、オレゴン州、ワイオミング州、ノースダコタ州、ウィスコンシン州の11の州、19の日系アメリカ人強制収容所を訪れています。
Witness Tree という言葉は、日本語では馴染みが薄いですが、アメリカでは歴史的に重要な出来事や時代を目撃し、今もなおそこに立っている木をさして使われています。それらは過去に思いを馳せ、その場所に現在生きる人々を歴史に繋げることができると言われています。本作において中川は、私という個人の身体を通して写されたこれらの木々のポートレートが、過去を可視化し、現在の社会に対しその在り方を問うきっかけとなることを願っています。

ステートメント
2022年、私はこれらのキャンプがあった場所を巡礼するように一つ一つ訪ねました。15,200マイルのその旅で、19ヶ所をめぐりました。
Witness Trees のポートレートは、その旅で、その場所で出会った木のポートレートです。
アメリカの学校に通い始めた1970年代の終わりに経験した人種差別、そしてこの数年間でもう一度経験している人種差別。あの時、どのように日本からの移民たちをこれほど荒廃した場所に閉じ込めたのか。それを理解したいと思いました。
かつての収容所の光、空気、埃、風、匂いを吸い込みながら、過去と現在、ポジとネガ、アナログとデジタルを繋ぎ、オーラを描き出しながら、言いようのない記憶の重みをもって彼らが、私を見つめているように感じました。
帰る家がなくなった今、この国を私のHomeと呼ぶしか無いのです。

トークイベント
土田ヒロミ(写真家)× オサム・ジェームス・中川
The Contemporary Landscape/Cityscape: past and present / 現代の風景と都市景:過去と現在を写す
オサム・ジェームス・中川作品展「Witness Trees」開催に合わせ、「現代の風景と都市景:過去と現在を写す」と題し、写真家の土田ヒロミ氏をお招きし、トークセッションを開催。

日時:2023年5月20日(土) 16:00〜18:00
会場:PGI
定員:15名
参加費:1,000円(要予約/当日お支払い下さい)

申込み方法:メール、またはファックスにて下記申込先まで連絡。
定員に達し次第受付終了。申込みの際は件名「ジェームス トーク」とし、名前、連絡先を明記。
TEL:03-5114-7935
Mail:info@pgi.ac
イベント詳細:https://www.pgi.ac/8707

オサム・ジェームス・中川
1962年、米国ニューヨーク市生まれ。1993年、ヒューストン大学修士課程修了(写真学)。現在インディアナ大学・ルースH. ホールズ名誉教授、写真学科長。米国在住。
1980年代より本格的に写真制作を開始し、90年代より世界各地で数多くの個展・グループ展に参加。日本とアメリカという2つの国にまたがる自身のアイデンティティを踏まえ、様々な作品を制作、発表してきた。
主な個展に「Eclipse; 蝕」(PGI、2018)、「廻:kai」(POETIC SCAPE、2018)、 「廻:kai」(セピアアイギャラリー、2018)、「ガマ・ケーブス」 (P.G.I.、2014)、「沖縄 – ガマ/バンタ/リメインズ」(写大ギャラリー、2014)、「沖縄 − オキナワ – OKINAWA」(京都造形大学、2013)、「窓:1989-1999」(ヒューストン写真センター、2000)、「バンタ:沁みついた記憶」(佐喜眞美術館、銀座ニコンサロン他、2009−2010)など。2012年「アルル国際写真祭」においてディスカバリー・アワードのノミネートを受け個展。
主なグループ展に「UNDERFOOT」(gallery Main、2023)、「Currency: Photography Beyond Capture」(ハンブルグ国際写真トリエンナーレ、2022)、「Photography To End All Photography」(ブランツ美術館、デンマーク、2018)、「A Shared Elegy」(Grunwald Gallery、インディアナ大学、2017)、「始まりの旅 -Point of Departure メキシコ・大東島・与那国」(平敷兼七ギャラリー、沖縄、 2017)、「アフター・フォトショップ」(メトロポリタン美術館、2012)、「戦争/写真」(ヒューストン美術館他、2012)など。
主な受賞歴に第一回東京国際写真ビエンナーレ第2位(1995)、グッゲンハイム奨学金(2009)、第26回東川賞新人賞(2010)、「フォトシティさがみはら2014」さがみはら写真賞など。
主な作品収蔵先に、メトロポリタン美術館、ジョージ・イーストマン・ハウス、コーコラン美術館、シカゴ現代写真美術館、ヒューストン美術館、クライスラー美術館、サウス・イースト・テキサス美術館、ネルソン・アトキンズ美術館、東京都写真美術館 、清里フォトアートミュージアム、佐喜眞美術館など。

Gila River 01, Rivers, Arizona
©Osamu James Nakagawa, Courtesy of PGI

Tule Lake 01, Newell, California

Manzanar 02, Manzanar, California

Nyssa 01, Nyssa, Oregon

Poston 03, Parker, Arizona

ギャラリー名

PGI

住所

東京都港区東麻布2-3-4 TKBビル3F

開館時間

月~土 11:00~18:00 日・祝日休廊 入場無料

アクセス

東京メトロ 神谷町駅 徒歩10分 都営大江戸線 赤羽橋駅 徒歩7分

URL

https://www.pgi.ac/

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