ニューヨークベースで活動中のフォトグラファーKenji Aoki（青木健二）氏が写真集「Space」を発売した。
紹介文
幾何学的観点による空間の考察。1997-2017
編集協力にニューヨークタイムズdirector of PhotogarphyのKathy Ryanを迎えての編集です。
数多い過去の作品から、表層的に美化された写真は必要ない、内省された「何か」意志のある写真のみ。
と編集協力者のKathy Ryan の助言が、私に潜在する個性を抽出させてくれたのだと思います。
『過去を編集する事は未来を決意する事』だと学びました。
ステートメント
私たちが住むこの地球は、私たちに無数の美しい現象をもたらしてくれます。私たちの上には星があり、地球上で自然が私たちに提示する無限の美の形態があります。
古代から、人類は宇宙の存在の問題を解決するために信念と哲学を発展させてきました。数学的および物理的な証明も私たちの理解に貢献します。これらすべてを通して、「美」の概念は、私たちの魂と祈りに「形」を与えることを可能にしました。
美術を志した学生時代、バウハウスの美術教育機関にnon objectと題された１冊の本と出会います。『無対象』という、東洋における禅のような精神を持つ西洋の芸術に影響を受けた私は、インドの『0の起源』という概念に引き込まれていきますが、無という対象を見つけようとすればするほど、その概念から引き離されていくことを知ります。
遠いどこかに答えは無い。探してはならない。見つけるのだ。
まるで禅問答をしているかのように、私の『探している何か』は、目の前にある普段の生活から、
自らの内側に見出さねければならないことを学びます。
私の目的は、私たちが住んでいる3次元の世界の超越的な側面を捉えるために、幾何学的な観点を使って「空間の形」を探求することです。
私たちの精神は暗闇の中で未知のものを発見しますが、これは私たちがよく知っている「場所」の意味とは異なる「未知の空間」です。
その「空間」は、私が自分の作品に取り込むことを目指しているものです。
Kenji Aoki
Dr.Sozita Goudouna（Art theorist &curator）
（序文から抜粋 翻訳）
地球の大気を超えた物理的な宇宙であるかどうかにかかわらず、芸術における空間と空間の構造は、深さと遠近法の規則に従って表現および描写されます。それにもかかわらず、青木健二の純粋な幾何学的形態の作品は、表現、深さ、遠近法を超えて、超越的、時間的、夢のような効果で視聴者を「吸収」する可能性のある完全に実現された画像を作成しているようです。
「Space」
序文：Sozita Goudouna（Art theorist &curator）
編集協力：Kathy Ryan（Director of Photography for The New York Times Magazine.）
判型：29,1x36cm 108ページ
出版社：Kehrer Verlag Germany
限定750部
購入：アマゾン販売ページ
出版社webサイト：
https://www.kehrerverlag.com/en/kenji-aoki-space-978-3-86828-939-8
写真集COVER
