「Dotgraphy | 点写」Yusuke Isao が、金柑画廊で開催される。
開催概要
悳祐介は自身のための行為としてモノクロームの点描画を描き始め、2018年には作品として発表するようになりました。その後の活躍は目覚ましく、壁画や立体作品、映像表現などへと挑戦を重ね、表現の幅を広げ続けています。彼が点描で表現する世界は「描かれた」というよりも、まるでペンを打ちつけて削り出され「発掘された」不可思議な遺物のようで、彼自身がその「異」なる世界に魅了されているから、鑑賞者もその世界に引き摺り込まれていきます。
今回の展示「Dotgraphy|点写」では、「現象」などをテーマにサイアノタイプ(日光写真)で点描を写した新作を発表いたします。彼にとって初めてのサイアノタイプでの作品群となります。これまで描いてきた作品が実体のある(かもしれない)存在へのアプローチであったとすれば、今回は実体のない現象を表現する試みとも言えます。制作過程で日光に身を委ね、その中で起こる「現象」が、まるで遺物に刻まれた記録のように作品として形を成していきます。
太田京子/金柑画廊
ステートメント
透明なシートの上に点描して、薬液を塗った紙の上に置いて日光にさらす。透明部分が青く変色して白黒が反転した点描画の写真となる。
黒いインクで影を描き、光を余白で表現する。雷といった現象を描くのは難しいが、日光写真だとネガポジが反転するから現象そのものを点描することもできる。
点描画を光に委ねてどのようになるのか、その不確かさを楽しみたい。
Yusuke Isao/悳 祐介
1983年生まれ。学生時代はフィルムで自主映画を制作。
その後フリーランスで映像制作の仕事に携わる。
アナログに立ち返りモノクロームの点描画を始め、現在のスタイルとなる。
https://www.instagram.com/sumioxmondo/
- ギャラリー名
金柑画廊
- 住所
東京都目黒区目黒4-26-7
- 開館時間
12:00〜19:00 開廊日:木、金、土、日(祝祭日)
- アクセス
東急東横線 祐天寺駅 徒歩17分/目黒駅西口より東急バス 元競馬場前または目黒消防署 下車 徒歩3分
- URL