マーク・スタインメッツ作品展「Summerʼs Children」が、PGIで開催される。
本展は、スタインメッツの⽇本初の個展となる。
開催概要
1961年にニューヨークシティに⽣まれ、ボストン郊外で育ったスタインメッツは、1983年にロサンゼルスへ移住し、写真家ゲイリー・ウィノグランド(Garry Winogrand)と親交を結びました。その後、ジョージア州アセンズに拠点を移し、「アメリカの⽇常の⾵景や、そこに暮らす⼈々」を主題に、静かで抑制の効いたモノクローム作品を発表してきました。
本展「Summerʼs Children」は、スタインメッツが 20代だった 1980年代半ばから⻑年にわたり撮影してきた、《The Players》《Summer Camp》など、夏を過ごす⼦どもたちのシリーズによって構成されています。野球をする⼦どもたちのまなざしや試合前の緊張、キャンプで語らう⼦どもたちの姿。ここに写し出されているのは特別な出来事ではなく、どこにでもある時間の断⽚です。スタインメッツは、⼦ども時代特有のゆるやかに広がる時間の感覚を、丁寧にすくい上げています。
スタインメッツは 1980年代半ば以降、⼀貫してモノクロフィルムによる制作を続け、⾃⾝の暗室で現像・プリントを⾏ってきました。柔らかな階調と豊かなディテールをもつプリントは、⼦どもたちの表情や⾝振りだけでなく、光や空気の密度までも繊細に描き出しています。本展では、ゼラチン・シルバー・プリント約25点をご紹介いたします。
ステートメント
今回展⽰する作品の⼤半は、私が20代だった1980年代後半から1990年代初めにかけて制作したものです。20代の写真家が、アンリ・カルティエ=ブレッソンやヘレン・レヴィットのように、⼦どもを被写体に選ぶことが多いのは、私や彼らにとって、それはすでに過去の時間であり、そして、よく知っている時間でもあるからだと思います。
⼦供の頃、私は少年野球リーグに所属、サマーキャンプにも参加していました。少年野球やサマーキャンプは、チャールズ・M・シュルツの⼈気漫画『ピーナッツ』の中でも繰り返し描かれるテーマで、⼦供の頃の私も熱⼼な読者の⼀⼈でした。どこかで『ピーナッツ』が、これらの被写体が芸術になりうるという⽰唆を、私の⼼のどこかに植え付けていたように思います。
私は、少年野球で⾒ることができる⼦供達の何気ない動きや表情、ドラマ、そして道具のたたずまいにとても惹かれます。バットやユニフォーム、グローブ、ダッグアウトやフェンス。サマーキャンプもまた、キャビンや⾷堂、キャンプファイヤー、⽔泳といった、昔から変わらない馴染み深い⾵景があります。キャンプと野球の試合の光景は、静かで穏やかな空気が流れています。これらの写真は、今⽇の⼦どもたちが⽇常的に親しんでいるデジタルな気晴らしがまだ存在しなかった時代でした。その夏は果てしなく続くようで、私は、⼦どもたちの時間が無限に広がっているような感覚を抱いていました。
マーク・スタインメッツ/Mark Steinmetz
アメリカ、ジョージア州アセンズを拠点に活動する写真家。1986年にイェール⼤学の写真専攻 MFA課程を修了。同じころ、ロサンゼルスにて、ゲイリー・ウィノグランドのもとで 1年間制作活動を⾏っている。
主な作品に《Summer Camp》や《The Players》があり、アメリカの⽇常の⾵景や若者の姿を、静かで抑制の効いたモノクローム写真で捉えている。偶然に導かれた瞬間に、好奇⼼と深い敬意を持って率直に被写体に向き合う作⾵は、観る者に静かで多様な解釈の余地を開くイメージを提⽰している。
2018年には妻で写真家のイリーナ・ロゾフスキーと共にThe Humidを設⽴。写真を中⼼としたワークショップやレクチャー、作家同⼠の交流の場として機能するプラットフォームであり、アメリカ国内外のアーティストが集う実践的な場となっている。
個展、グループ展、コレクション多数。

Illinois, 1991 ©Mark Steinmetz, courtesy of PGI

Cloudland, Georgia, 1996 ©Mark Steinmetz, courtesy of PGI

Brevard, North Carolina, 1996 ©Mark Steinmetz, courtesy of PGI

Chelsea, Massachusetts, 1986 ©Mark Steinmetz, courtesy of PGI

Shelton, Connecticut, 1985 ©Mark Steinmetz, courtesy of PGI
- ギャラリー名
PGI
- 住所
東京都港区東麻布2-3-4 TKBビル3F
- 開館時間
月~土 11:00~18:00(日・祝日休廊)入場無料
- アクセス
東京メトロ 神谷町駅 徒歩10分 都営大江戸線 赤羽橋駅 徒歩7分
- URL








