佐藤信太郎個展「都市の相貌」が、ふげん社で開催される。
開催概要
佐藤信太郎は、1969年、東京生まれの写真家です。1992年、東京綜合写真専門学校卒業。1995年に早稲田大学第一文学部を卒業後、共同通信社に入社し、2002年よりフリーの写真家として活動を始めます。場所がもつ特有の雰囲気「地霊(ゲニウス・ロキ)」をテーマに、都市に累積する歴史的なレイヤーと人の営みを写真で捉えています。代表作として、天空でも路上でもない非常階段という中間の眼差しで夕暮れ時に東京を撮影した『非常階段東京』シリーズがあります。同作により、2009年日本写真協会賞新人賞を受賞。また、東京スカイツリーの建設を多点観測した『東京|天空樹 Risen in the East』(いずれも青幻舎)で 2012年林忠彦賞を受賞しています。
新刊写真集『都市の相貌』は、1990年から 2025年の最新作までの全キャリアをカバーする8シリーズを収録しています。写真集が刊行されている「Geography」(1992)「夜光」(1997-1999)「非常階段東京」(2002-2008)「東京|天空樹」(2008-2016)「The Origin of Tokyo」(2016-2017)はもちろん、専門学校在学中に制作した作品「平面都市」(1990)や、強い順光で昼間の街の姿を捉えた「街景」(1999-2002)、出版物としての発表が初めてとなる最新作「Boundaries」(2019-)などの未発表作も収録されています。本展では全8シリーズから21点を展示します。
佐藤作品はその時代の最新技術を駆使しながら、被写体やテーマによって最適な方法論を選び取り、ストレートフォトからデジタルコラージュまで、その表現は自由自在に変化してきました。写真評論家の上野修は、写真集のために執筆された文章でその佐藤の営為を「工作者」と評しています。
また、東京湾岸の埋立地を写した初期作品「Geography」と、かつて海と陸の境界だった崖を撮影しデジタル加工を施した最新作「Boundaries」の、抽象的なビジュアルの符合からは、佐藤作品が時系列で不可逆的に発展しているのではなく、異なる時期のシリーズが多様に接続しなおすように発展していることが分かります。
昼と夜、具体と抽象、見えるものと見えないものを行き来しながら、「都市の相貌」を捉えようと歩んできた作家の35年間の軌跡を、写真集とともにご覧ください。
写真集「都市の相貌」
著者:佐藤信太郎
サイズ:A4変型
頁数:208ページ
写真点数:176点
寄稿:上野 修
造本:町口 覚
発行所:ふげん社
定価:11,000円(税込)
発売:2025年11月16日
佐藤信太郎(SATO Shintaro)
1969年東京生まれ。1992年、東京綜合写真専門学校卒業。1995年に早稲田大学第一文学部を卒業後、共同通信社に入社。2002年よりフリーの写真家として活動を始める。東京を中心とした都市を多層的かつ多角的にとらえるため、作品は抽象的なイメージからストレ ートフォト、デジタル加工を施したものまで幅広い。その多くは、土地そのものの性質や記憶、人々がそれらに影響されながら街を形成してきた歴史の中から立ち上がる特有の雰囲気、すなわち地霊(genius loci)に惹かれて制作されている。主な写真集に『都市の相貌 City Portraits』『Geography』(ふげん社)、『非常階段東京』『東京|天空樹』『夜光』(青幻舎)がある。受賞歴に、2012年林忠彦賞、2009年日本写真協会賞新人賞、2008年千葉市芸術文化新人賞。

平面都市(1990-1991)

夜光(1997-1999)

東京|天空樹(2008-2016)

Geography(1992)
- ギャラリー名
ふげん社
- 住所
東京都目黒区下目黒 5-3-12
- 開館時間
火〜金 12:00〜19:00/土・日 12:00〜18:00 休廊:月曜日・祝日
- アクセス
JR 目黒駅 徒歩15分 JR目黒駅 西口より東急バス(黒01 黒02 黒07)「元競馬場前」下車 徒歩1分
- URL








