川村恵理写真展「都市の肌理 touch of the urban skin」が、BOOK AND SONSで開催される。
紹介文
2020年11月に第1作目となる写真集「都市の肌理 touch of the urban skin」を出版し、作家としての活動を開始した写真家 川村恵理。
一見すると何も語り出しはしない、無記名の都市のパーツの連なり。これらは現代を生きる私たちを取り巻く、慣れ親しんだ風景です。
今回展示される写真はすべて、2019年冬の渋谷で撮影されたもの。
渋谷の街の再開発はその後も続き、目に入る風景は日々止まることなく変化しています。
無数にある都市の構造物の移り変わりや、それに伴う人々の暮らしの様子に思いを馳せたことから、人体の代謝機能を想起した川村氏。
本来、肌を持たないはずである、私たちの生きる「都市」、それらの「肌理」とも言える風景が浮かび上がってくる体験を、展示を通してお届けします。
ステートメント
カサブタについて。子どもの頃に感じたことを、なにか覚えているだろうか。
気づかないうちに剥がれ、その下に順番を待っていた新しい皮膚を見た瞬間の事は?
傷付けようと思ったわけではない、転んで作った傷から、
知らぬうちにまた自分の一部ができているなんて。
体というのはどうにもうまく出来ている。
それが人体に備わる代謝による現象だと知るのは、もうあまり転ばなくなってからのことだ。
川村恵理
2020年11月に第1作目となる写真集「都市の肌理 touch of the urban skin」を出版したことから、作家としての活動を開始。スタジオ勤務や写真家 久家靖秀氏の助手を経て2017年の独立以降、クライアントワークを中心とした活動を展開。雑誌、広告、カタログ等での撮影の他、近年では研究者やアーティストの記録撮影なども手がけている。
- ギャラリー名
BOOK AND SONS
- 住所
東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
- 開館時間
12:00〜19:00(水曜日休館)
- アクセス
東急東横線 学芸大学駅 徒歩3分
- URL