久家靖秀写真展「MELFOTO>Mnemosyne」が、BOOK AND SONSで開催される。
紹介文
2021年、約10年ぶりとなる新作写真集「Mnemosyne」を刊行した写真家・久家靖秀。
二人のパフォーマー〈砂山典子(ダムタイプ)、池宮中夫(ノマド-s)〉に出会いはじまったこのシリーズは、これまで制作してきた作品の延長線上にありながらも、まったくの新しい表現となりました。
身体表現の瞬間を捉え絵画的に変換した本作は、わたしたちの身体、そして個々の記憶や概念との接続を試みています。
デジタルカメラやスマートフォンの進化により、常にピントが合っている状態が普通となった今、ディテールを捨象することによって象徴としての身体になることで、イメージは私たちの脳内に浸潤し絵画的記憶や経験と滑らかに繋がっていきます。
画像のイメージ認識と分類の単純な連結を変更し、「作品を鑑賞する場」「その作品が撮影された時と場所」「鑑賞者の記憶や概念、時に豊かな物語」をつなぐ事を目論む写真をMELFOTO(令和朦朧体写真)と呼ぶ久家氏。
ぼかし抽象化されたイメージは私たちの中に溶け込み、過去から未来まで自由に横断します。
久家靖秀 Yasuhide Kuge
写真家。主な個展’01-’05年「交叉配列」、’03年「Midlife Process」、’06-’07年「久家靖秀展」、’11年「Vertical Archeology、’20年「Ambulant Colors」,’21年「Mnemosyne」など。
主な写真集 ’05年『塩ノ花/三宅島』、’08年『庭と園』、’09年『Atelier』,’20年『LA LUZ BROTA』、’21年『Mnemosyne』など。
https://kugeyasuhide.com/
- ギャラリー名
BOOK AND SONS
- 住所
東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
- 開館時間
12:00〜19:00(水曜日休館)
- アクセス
東急東横線 学芸大学駅 徒歩3分
- URL