「白川義員写真展 永遠の日本/天地創造」が、TOP MUSEUM(東京都写真美術館)で開催される。
紹介文
世界的写真家で、山岳写真家としても輝かしい実績を残す白川義員は、「地球再発見による人間性回復へ」を創作活動の基本理念として、地球がもつ美や神秘、荘厳さを追求し続け、1969年出版の『アルプス』以来、『ヒマラヤ』『アメリカ大陸』『聖書の世界』『中国大陸』『神々の原風景』『仏教伝来』『南極大陸』『世界百名山』『世界百名瀑』まで、10のシリーズを発表してきました。このたび、東京都写真美術館では白川義員の集大成となる2つのシリーズを二期構成で紹介します。
第一期、シリーズ第11作目となる「永遠の日本」は、日本人の誇りと魂を復興する一助になりたいという作家自身の願いが込められた、崇高で美しい日本の自然を紹介します。
第二期、シリーズ第12作目となる最新作「天地創造」は、アメリカ西部の砂漠で、入域が 1日わずか20人に限定されているザ・ウェーブや、中国 の湖南省・張家界市に位置し、「仙境」と呼ぶにふさわしい武稜源など、いずれも近年知られるようになった地域のほか、「奇跡の絶景」といわれ、最近話題の南米ウユニ塩湖などを中心に構成されています。
第一期
永遠の日本 2021年2月27日(土)〜4月4日(日)
第二期
天地創造 2021年4月6日(火)〜5月9日(日)
白川義員(しらかわ・よしかず)
1935年愛媛県生まれ。57年、日本大学藝術学部写真学科卒業、ニッポン放送に入社、文芸部プロデューサーとして勤務。59年にフジテレビに移籍、62年同社を一時休職し、中日新聞の特派員として8ヶ月間世界一周の写真取材を行う。同社退社後、フリーランスの写真家として活動を開始する。精力的に世界中を取材し、写真集『ヒマラヤ』(小学館、71年)により、72年、第13回毎日芸術賞、第22回芸術選奨文部大臣賞を受賞。
その後、地球がもつ美や神秘、荘厳さを追い求めた「地球再発見による人間性の回復へ」シリーズを展開。79年から80年にかけての『聖書の世界』三部作(小学館)により、81年全米写真家協会最高写真家賞を日本人として初めて受賞。88年、第36回菊池寛賞、95年、第27回日本芸術大賞を受賞。93年、83日間をかけて人類史上初の南極大陸一周に成功。 97年以降は世界の山岳関係者が選定した「世界百名山」プロジェクトに着手、世界の名峰 127座をカメラに収める。 99年、紫綬褒章を授章、 2002年、国際連合郵政局が「国際山岳年」を記念して白川作品による記念切手を発行。12年、シリーズ 11作目『永遠の日本』(小学館)を発行。 20年 2月、シリーズ 12作目『天地創造』(小学館)を発行 。
出品点数:永遠の日本 130点/天地創造 196点(予定)
(*本展は諸般の事情により内容に変更が生じる可能性があります)
- ギャラリー名
東京都写真美術館(TOPMUSEUM)
- 住所
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
- 開館時間
10:00~18:00 休館日:毎週月曜日(5月3日を除く)
- アクセス
JR 山手線 恵比寿駅 徒歩約7分
東京メトロ 日比谷線 恵比寿駅 徒歩約10分- URL