トニ・メネグッツォ写真展「ポートフォリオシリーズなど」が、Art Gallery M84で開催される。
開催概要
長い間、眠っていた幻の作品が発見された。40年以上にわたりファッション、人類学的研究、視覚分析の分野で活躍し、常に自身の美学に忠実であり続けてきた国際的に有名なイタリアのファッション写真家トニ・メネグッツォが1995年に8×10判のポラロイドで撮影した幻のプリント(NO MORE THAN ONE)である。プリントサイズは、127×152㎝の大判で、女性の美、その神秘性と官能性に捧げたカラー作品。女性のもつ美しさを丁寧かつ明確に切り取っている。この作品とポートフォリオシリーズなど約13点のオリジナル・プリント(エデション有り・サイン入り)を展示・販売致します。内2点は、本人から特別に委託を受けた風景作品です。入場は、成人限定とさせて頂きます。
写真集「Nude of J+Photo」で写真家の五味彬氏と競作したトニー・メネグッツォ。1990年代に消え去ろうとする日本人の裸体イメージを取り戻す試みである。彼は、既成のあらゆるイメージからも解放されて、純粋に美しく輝く瞬間を探ろうとしているのだ。驚くほどユニークな視点で、美と文化の偉大なアイコンたちを優雅かつ独創的に解釈する写真家として広く認められた。
また、長年にわたり、8×10判のポラロイド写真に特有の技術を開発してきた。彼は、この媒体の使用における先駆者であり、後に多くの人々にその技術が引き継がれた。この研究精神は、風景、女性のヌード、抽象的な眼球、聖なる牛、田舎の盗賊、野生の大木といった、彼の個人的な作品の主題にも及んでいる。
ステートメント
ファッション分野でのキャリアを通じて、建築やデザイン写真など様々な分野へと視野を広げ、建築、美学、幾何学を明確に捉えたイメージを生み出してきた。私の作品には、「逃避」「心のシェルター」「救済」というテーマが根底にある。それは決して現実から目を背けるという意味ではなく、生き抜くために選ばれる、静かな戦略のようなものだ。
肖像、ヌード、静物画のポラロイド写真が持つ儚さと、 花、静物といったポラロイドの儚さと、紫、ターコイズ、黄土色、あるいは冷たいトーンの新たなデジタル画像の生命力との間に、鑑賞者/訪問者の視線が存在する。その役割は、並置された画像の色彩調和に導かれながら、多様な主題と異なるサイズの構図からなる視覚世界を自然に再構築することであり、それらが一体となって新たな唯一無二の交響曲を形成する。
ポラロイドにはアセテートと紙への転写技法を用い、鏡や糸、顔料を駆使する。有機顔料を風景に解き放つと、光や風といった自然の要素の偶然性と相互作用し、唯一無二で再現不可能な、極めて詩的な抽象的構図を形作る。
全ては『秩序対無秩序』という中心的な力に従属する。風、超越的な美、技巧、そして実効的な実行者が彩色粉末を掌握し、選ばれた風景の中に巧みに配置する。こうして再現不可能な美的パトスへの到達が成し遂げられるのだ。
トニ・メネグッツォ/Toni Meneguzzo
1949年ヴェネチアに生まれ、大学で経済を専攻した後、独学で建築写真を撮り始め、イギリス・ロンドンに渡る。26歳から本格的にファッション写真に取り組み、その後イタリア・ミラノに活動の場を移し、 8×10判ポラロイドでのスタイルを築く。ミラノはもちろん、パリ、ロンドンを中心にヨーロッパで活躍。「ヴォーグ」誌等のメインクライアントを持ち、数々のコマーシャル・キャンペーンを手掛ける。
作品は、世界中(個展やグループ展)で展示され、主要な国際誌(コンデナスト・グループ刊行物、ニューヨーク・タイムズ、ハーパーズ・バザー、エルなど)や写真・ファッション・ライフスタイル・デザイン関連の書籍に掲載されてきた。
日本の名門出版社トレヴィル・ブックスから、ファッションと女性ヌードに関する作品の選集を収録した全3巻のシリーズ(『Seduction』1991年、『Auras』1993年、『Fragments』1993年)を出版、コンデ・ナスト社の特別版にも数多く収録されている。
彼のストップモーションビデオ作品も広く賞賛されている。「Fornasetti」での通常の枠を超えて、ミラノ・トリエンナーレ(2013年)、パリの装飾美術館(2015年)、ソウルのDDP(2016年)での「100年の実践的狂気」展の際に上映された。また、ニューヨークのホイットニー美術館(2015年)で展示された「Five Senses」や、2014年のファッションウィーク中に発表されたマリ・クレールの「Magic Accessories」などがある。

- ギャラリー名
Art Gallery M84
- 住所
東京都中央区銀座4-11-3 ウインド銀座ビル5階
- 開館時間
10:30~18:30(最終日17:00まで)日曜休館 入場料 : 800円(成人限定)
- アクセス
東京メトロ 日比谷線 東銀座駅 徒歩1分
- URL








