広川智基 写真展「雪に浮かぶ」が、ギャラリー・アートアンリミテッドで開催される。
開催概要
TV番組のポートレート撮影、ファッション、CD ジャケット、建築写真など幅広い分野のコマーシャルワークで活躍する写真家・広川智基。⼀⽅で⾃⾝の作品は主にフィルムで撮影し、暗室でのプリントまで⼀貫して⾃ら⼿がけている。
本展では、最新写真集の発⾏に合わせ、東北で撮影を続ける表題作《雪に浮かぶ》と、ライフワークとして⽣まれ育った東京をテーマにした《TOKYO BORDER》を特集展⽰します。ぜひご⾼覧ください。
ステートメント
雪に浮かぶ/TOKYO BORDER
吹雪の中、⽩く膨れながら静かに成⻑していく樹氷。森に⽴ち尽くすその姿は、息づかいが聞こえてくるようで、今にも動き出しそうだった。2012年の冬、秋⽥・森吉⼭で初めてその⾵景に出会った時、雪と霧の中にぼんやりと浮かび上がる樹氷の群れを⾒て、私は⽣物のようだと感じた。それ以来、寒波や荒天を選び、東北の⼭々を訪れては、美しく静かに変わり続ける樹々のかたちを写してきた。
⼀⽅普段は、⽣まれ育ってきた東京の夜の街を25年以上写してきた。⼈が⾏き交う場所も、夜になると特別に感じる場所があると気付き、⾞にカメラを積み、夜の街を巡ってきた。昼間の喧騒が過ぎ去った後に⽴ち上がる空気の中には、そこに⽣きてきた⼈々の記憶、⼟地そのものの匂いや気配がある。そんなふと浮かび上がる“狭間”のような空間を感じては、切り取ってきた。
「雪に浮かぶ」で撮影した⾃然の⼭も、「TOKYO BORDER」で撮影した都市の街も、それぞれが独⾃の時間と呼吸を持ち、⽣きている。その中に⾝を置くことで、⼈もまた⾵景の⼀部であり、確かにそこにいるということを実感する。
広川智基
1979年、東京都⽣まれ。2001年、⽇本写真芸術専⾨学校Ⅱ部卒業。2002年、和光⼤学芸術学科卒業。
ポートレート撮影をはじめ、ファッション、CDジャケット、建築など、幅広い分野でコマーシャルワークを⾏う⼀⽅、⾃⾝の作品制作も主にフィルムを⽤いて精⼒的に⾏っている。近年の主な作品に、東北の樹氷を⻘く煌めく美しい画⾯に捉えた《雪に浮かぶ》、⽣まれ育った東京を独⾃の視点で切り取った《TOKYO BORDER》、⾬に濡れた公園の⽊々を、艶やかに描写した《密⾬》、コロナ禍から着想を得て、何気ない⽇常を初のスナップ写真で構成した《忘れてもよいこと》などがある。
https://www.instagram.com/hirokawaphoto/


- ギャラリー名
ギャラリー・アートアンリミテッド
- 住所
東京都港区南青山1-26-4 六本木ダイヤビル3F
- 開館時間
13:00〜18:30(日、火、祝休廊)夏季休廊:8⽉10⽇〜17⽇
- アクセス
東京メトロ 千代田線 乃木坂駅 徒歩1分
- URL