山西もも「光の王国」が、BOOK AND SONSで開催される。
開催概要
本展では写真集に組み込まれた写真と鋳造作品を1Fと2Fを使用して展示いたします。
それらはすべて、光と時間を鋳造する試みから生まれたものです。
<写真=光の鋳造物>という独自の定義が成立するに至った作者の制作過程とその軌跡を会場にてご覧ください。
ステートメント
私は、写真は光の鋳造物であると思っている。
それは、私が学生時代から鋳造という分野に関わり続けてきたために、なおさらそう感じるのかもしれない。
写真とは光の化石であること。これは比喩ではない。事実、そういうことなのだろう。
光の化石としての写真を、最も強く感じられるのが、私にとっては自作のピンホールカメラで撮影をするという行為だった。
ヒマラヤ山脈のムスタン王国を歩きながら、私は化石を探しはじめた。
それと同時に、私はピンホールカメラによって、写真という光の化石をも集め続けたのである。
山西もも
1995年 大阪府生まれ。千葉県在住。
2021年東京芸術大学美術研究科鋳金専攻修了。幼少期に父と登山を経験し、学生時代は山岳部に所属。日本の山々をはじめ、アラスカ、ネパール、パキスタンの山々に登る。大学では日本の伝統的な金属鋳造技法をはじめとする金属の加工技術を学ぶ。
2018年より、金属の鋳造と写真の特性に共通点を見出し、写真と彫刻の間を往還しながら制作を続ける。現在はピンホールカメラを自作するなどし、光や時間といった無形のものに対し「鋳造」という行為を軸に作品を発表している。
https://www.instagram.com/momoyamanishi/



- ギャラリー名
BOOK AND SONS
- 住所
東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
- 開館時間
12:00〜19:00(水曜日休館/入場無料)
- アクセス
東急東横線 学芸大学駅 徒歩3分
- URL