亀岡倫太郎写真展「奥羽 1」が、photographers’galleryで開催されている。
開催概要
亀岡は2024年より、自身の出身地である東北地方の撮影を精力的に行ってきました。
「奥羽」シリーズは亀岡自身の故郷を含む東北地方が歩んできた歴史を考察しながら、撮影を続けていく試みです。
奥羽とは、陸奥と出羽を合わせた名称であり、東北地方の旧称として用いられてきました。「東北」という言葉は、明治維新以降、「奥羽」にかわる言葉として自由民権運動にかかわった奥羽出身の活動家たちによって意識的に使われてきました。亀岡の撮影はこの地名の書き換えによって見えにくくなってしまったものがあるのではないかという問題意識から始まりました。亀岡にとって「東北/奥羽」の撮影は、個人的な体験や自身の記憶を通して、近代によって上塗りされたヒダをめくり上げていく行為といえるでしょう。撮影された写真には、歴史を象徴する被写体が含まれつつ、それだけにはとどまらない街の風景や海・山の自然など、様々な要素が正面から捉えられています。そこには所与の現実を受け止め、記録しようする亀岡の姿勢が伺えます。
本展は、白河、相馬、米沢、白石、奥松島の5つの章で構成されています。また、同名の写真冊子『奥羽』第1-5号もあわせて刊行いたします。ぜひご高覧ください。
写真集『奥羽 1-5』
判型:210×210mm
頁数:中綴じ/カラー8頁/各冊定価300 円(税込)
発売:3月25日
発行:photographers’ gallery
亀岡倫太郎/KAMEOKA RINTARO
1999年、宮城県生まれ。東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻博士前期課程 修了。
2024年、photographers’ galleryに参加。
主なグループ展に「VOCA展2024現代美術の展望−新しい平面の作家たち−」(上野の森美術館、東京)、「第2回泉州(華光)国際映像ビエンナーレ」(福建省華光写真芸術博物館、福建省)。

©Rintaro Kameoka



- ギャラリー名
photographers’ gallery
- 住所
東京都新宿区新宿 2-16-11-401
- 開館時間
12:00〜20:00 会期中無休
- アクセス
東京メトロ 副都心線 新宿三丁目駅 徒歩7分/JR 新宿駅 徒歩12分
- URL