カナカワニシアートオフィス合同会社は、KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY(西麻布)及びKANA KAWANISHI GALLERY(清澄白河)に於いて「ケア」を主題に3つの会期にまたがる展覧会『Acts of Care』を開催する。
本展は、カティ・キヴィネン(ヘルシンキ美術館主任学芸員)とピルッコ・シータリ(インディペンデントキュレーター/元ヘルシンキ現代美術館館長)の2名のキュレーターが、第15回光州ビエンナーレ・フィンランド館の為に企画した展覧会の日本巡回展を骨子としながら、アーティストによっては日本展のみの特別インスタレーションも実施・開催する、というもの。
第一期では、KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHYにて、マイヤ・タンミ個展『Octomom』を開催し、7億5千万年前に祖先が分岐したと言われる「ヒト」と「タコ」をめぐる母性についてのインスタレーションを展示する。
開催概要
マイヤ・タンミ(b.1985)はアールト大学(ヘルシンキ)博士課程修了。あらゆる観点から、物事の「根本的な真相」に迫るべく、科学者や他のアーティストたちと積極的にコラボレーションし、感情を揺さぶり、驚かせる作品を制作しています。弊廊での個展は2017年に開催の『白兎熱 / White Rabbit Fever』以来8年振りになります。
本展で発表される《Octomom》では、科学者たちに「オクトマム」と名付けられた深海1,397メートルの母ダコが、53ヶ月間(4年7ヶ月)にも及ぶ長い期間に渡り卵を抱き続け、抱卵期間として世界最長記録となった研究を題材に、実際の深海映像を用いながら、海の底にいるかのようなインスタレーションを発表いたします。

Octomom (installation view)
2021−2023
© Maija Tammi courtesy KANA KAWANISHI GALLERY, photo by Janne Riikonen

Octomom (installation view)
2021−2023
© Maija Tammi
courtesy Gwangju Biennale Foundation/KANA KAWANISI GALLERY photo by Studio Possible Zone

Octomom (installation view)
2021−2023
© Maija Tammi
courtesy Gwangju Biennale Foundation/KANA KAWANISI GALLERY photo by Studio Possible Zone

Octomom (detail)
2021–2023
© Maija Tammi, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
- ギャラリー名
KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY
- 住所
東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布 5F
- 開館時間
13:00〜18:00(水〜土)/日・月・火・祝休廊
- アクセス
東京メトロ 表参道駅 徒歩10分/六本木駅 徒歩13分
- URL