Ryo Ohwada「FLORA / ECHO」が、Rollで開催される。これは同名写真集との連動企画展となる。
会愛概要
Rollでは、4年ぶり2回⽬となる写真家・⼤和⽥良の新作展となる“FLORA/ECHO”を開催します。写真表現の実践として始めたルーメンプリントの研究過程を通して制作した本作は、2024年の約⼀年を通して彼がプリントした500枚以上の中から厳選し展⽰、販売します。また、本展に併せて同タイトルの写真集を刊⾏します。
ルーメンプリントは、現在海外を中⼼に制作と発表が⾏われているオルタナティブな写真技法の⼀つで、使⽤する印画紙の種類や製造年、保存状態によって結果が左右され、同じプリントを制作することが困難とされていますが、太陽光やUVランプによる紫外線で露光し、現像液を必要とせず定着液のみで印画が可能であり、また暗室を必要としないため簡便なプロセスで画像の焼き付けが楽しめます。これまでに多様な写真技法を駆使して制作してきた⼤和⽥良の新作にどうぞご期待ください。
ステートメント
「花」を含む植物の形態をモチーフとした像の記録と表現は、写真が発明された最初期から、多くの写真家によって試みられてきました。その点で、植物の姿を印画することは、写真における原始であるとも⾔えるでしょう。現代のオルタナティブ技法であるルーメンプリントと組み合わせることで、植物写真の⽂脈から、拡張し続ける写真表現の今についても考えられるのではないかと思います。今回使⽤した印画紙には、数⼗年前に製造された印画紙も含まれます。写真というものが描く像の魅⼒にも、新たな視点から触れていただける貴重な機会となるはずです。是⾮多くの⽅にご覧いただければと思います。
「FLORA/ECHO」
写真:⼤和⽥良
編集:藤⽊洋介
デザイン:吉⽥ナオヤ
発⾏:Kesa Publishing
予価:10,000円(税別)*オリジナルプリント付
⼤和⽥良
1978年仙台市⽣まれ。東京⼯芸⼤学芸術学部写真学科卒業、同⼤学院メディアアート専攻修了。2005年、スイスエリゼ美術館による「reGeneration. 50 Photographers of Tomorrow」に選出され、以降国内外で作品を多数発表。主な作品に、盆栽をモチーフとした『FORM』、ワインの⾊を捉えた『Wine Collection』等。最近の著書に『R』(2020年/kesa publishing)、『五百羅漢』(2020年/天恩⼭五百羅漢寺)、『Behind the Mask』(2023年/スローガン)等。2011年⽇本写真協会賞新⼈賞受賞。
- ギャラリー名
Roll
- 住所
東京都新宿区揚場町2-12 セントラルコーポラス No.105
- 開館時間
13:00〜19:00(⽉休)
- アクセス
JR 飯田橋駅 徒歩5分
- URL