鵜川真由子個展「海辺のカノン」が、コミュニケーションギャラリー ふげん社で開催される。
開催概要
鵜川真由子は大阪出身の写真家で、松濤スタジオを退社後、アシスタントを経て独立し、現在は商業写真の分野で活動する傍らパーソナルワークの制作を続けています。2021年にはニューヨークのコインランドリーを舞台に、大都会の片隅で営まれているローカルな人々の生活を取材した「LAUNDROMAT」を富士フイルムフォトサロンで発表。2022年には入江泰吉記念奈良市写真美術館の新鋭展で作品を発表しています。
本展は、写真集『海辺のカノン』が Case Publishing から刊行されたことを記念した展覧会です。鵜川はコロナ禍をきっかけに、神奈川県茅ヶ崎市の海から歩いて数分の場所移り住み、これまでの都会暮らしとは異なる、自然が身近にある環境の中に身を置くことになりました。海を中心に循環する生活を新鮮に感じた鵜川は、2021年ごろから海辺に通い始め、そこに集う地元の人々や、浜辺の漂着物、刻一刻と表情が移り変わる海と空を写し始めました。
海と空の乱反射によって照らし出された、太古から変わらない海を後景にして繰り広げられる人々の営みは、寄せては返す波の輪唱(カノン)の中で、私たちの胎内の記憶に触れるような懐かしさを覚えます。鵜川が「昼の終わりと夜の始まりが同時に存在」しているという、空のトワイライトの色彩を、そのまま閉じ込めたような写真集をぜひご覧ください。
鵜川真由子/Mayuko Ukawa
⼤阪府出⾝。広告や雑誌など商業写真の分野でポートレイト撮影を中⼼に活動する他、レビ ュアーや審査員も務める。またパーソナルワークとして都市と⼈との関わりに着目し作品制作を続けている。主な写真展に個展「Out of the Garden」(キヤノンギャラリー銀座・梅⽥/2013年)・ 個展「Rhapsody in Blue」(キヤノンギャラリー銀座・梅⽥/2017年)・個展「LAUNDROMAT 」(富⼠フイルムフォトサロン東京・⼤阪/2021年)・新鋭展「WONDERLAUND」(⼊江泰吉記念奈良市写真美術館/ 2022年)・個展「PORTRAITS」(PLACE M / 2023年)、写真集に『WONDERLAUND』(私家版/2021 年)・『海辺のカノン』(Case Publishing/ 2024年)などがある。
ギャラリートーク
出演:鵜川真由子×横木安良夫(写真家)
日時:2025年1月11日 14:00〜15:30
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
参加費:1,000円(会場観覧・オンライン配信)
オンライン配信のアーカイブ視聴は2025年2月9日まで
申込方法:希望のチケットをふげん社オンラインストア(https://fugensha-shop.stores.jp/)から購入。
店頭支払いを希望の方はふげん社まで(03-6264-3665)。
*トーク終了後に、レセプションを開催(自由参加)
- ギャラリー名
コミュニケーションギャラリー ふげん社
- 住所
東京都目黒区下目黒 5-3-12
- 開館時間
火〜金 12:00〜19:00/土・日 12:00〜18:00 休廊:月曜日
- アクセス
JR 目黒駅 徒歩15分 JR目黒駅 西口より東急バス(黒01 黒02 黒07)「元競馬場前」下車 徒歩1分
- URL