鈴木拓也写真展「不感時間観測」が、ギャラリー街道で開催される。
ステートメント
ある日手に入れたハーフサイズのカメラの記録の断片。
近所で、自宅で、帰省先で、旅先で、脈絡のない記録。
七十二枚撮りになったフィルムが三ヵ月以上入りっぱなしということもざらにあった。
だが特にまとめようと意識していなかった写真たちは、羽が伸びたようにコンタクトシートの上を自由に漂っているようにみえた。
時間と場所と、自分に縛られていない写真だと思った。
「不感時間」とは、「検出器などで、ある事象を検出したあとに、次の事象を検出できるようになるまでの時間」という物理用語らしい。
それはこの断片的な時間のことのような気がした。
次のことをはじめるまでの隙間のような時間は、振り返ると凝り固まった自分自身を解してくれていたようにも思える。
鈴木拓也/TAKUYA SUZUKI
1993年静岡県富士市 生まれ。
2018年大阪ビジュアルアーツ卒業。
2019年「ギャラリー街道」ワークショップ参加。
2020年「ギャラリー街道」メンバー参加。
2022年「VACUUM GALLARY」メンバー参加。
2022年機関紙「VACUUM」4号から最新号まで掲載中。
https://www.suzukitakuya.net
- ギャラリー名
ギャラリー街道
- 住所
東京都中野区中野 5-14-5 ハウスポート B1
- 開館時間
日・月/13:00~19:00 木・金・土/20:00~22:00 (火・水休廊)
- アクセス
JR 中野駅 徒歩7分
- URL