国内外の貴重な写真集(フォトブック)、限定写真集、サイン本、プリント付き特装版を紹介する「Blitz Photo Book Collection 2024」が、ブリッツ・ギャラリーで開催されている。
開催概要
過去20年ぐらいで、写真撮影はアナログのフイルムからデジタルへと大きく変化しました。写真制作方法の民主化により、数多くのアーティストが写真を利用した表現を行うようになり、複数の写真をシークエンスで紹介する写真集フォーマットがアーティストの世界観やコンセプトを伝えるのに適していると考えられるようになります。それらは、いままでコレクター用の資料だった写真集と区別されて「フォトブック」と呼ばれるようになりました。いま海外では、発行部数が比較的多いフォトブックは、エディション数が大きな一種の写真イメージによるマルチプル作品だと考えられるようになり、オークションやギャラリーでも取り扱われ、コレクション市場の規模も拡大しています。ファインアート写真のコレクター初心者にとっては、コレクションが比較的低予算で始められる魅力的分野だといえるでしょう。
今回の企画では、特定の写真モチーフのテーマを設けずに、ファッション、ポートレート、ドキュメンタリ、ヌード、風景、ネイチャーなど幅広い分野のフォトブックと写真作品を紹介いたします。壁面で紹介する写真作品は、当ギャラリーが取り扱う写真家 / アーティストの名作、また多くが初公開となる珠玉のギャラリー・コレクションとなります。海外で行われるフォトグラフス・オークションのプレビュー会場を意識した展示構成を予定しています。なお会期中、展示フォトブックは常に補充していきます。
また本展では、写真家テリ・ワイフェンバックの最新刊の冊子「ZINE」「Medeia2.0 ISSUE N̊05 Terri Weifenbach」(INDIGO CO.,LTD.刊) の発売を記念して特集コーナーを設置します。収録されている写真作品を壁面に展示するとともに、「Lana」、「Between Maple and Chestnuts」などの過去のレア・フォトブック、ブリッツで開催した写真展カタログも展示販売します。
写真作品(フォトブックが紹介される写真家の一部)
ブルース・ウェバー、デヴィッド・ベイリー、ヘレン・レビット、アーサー・エルゴート、スティーブン・ショアー、マイケル・ドウェック、テリー・オニール、ノーマン・パーキンソン、ホルスト、ジャンルー・シーフ、リチャード・アヴェドン、アーヴィング・ペン、ウィリアム・エグルストン、メルヴィン・ソコルスキー、ジャック・ピアソン、ライアン・マッキンレイ、アレック・ソス、リリアン・バスマン、ルネ・グルーブリ、テリ・ワイフェンバック、岡田紅陽、鋤田正義、篠山紀信、倉田精二、奈良原一高など、その他多数。
- ギャラリー名
ブリッツ・ギャラリー
- 住所
東京都目黒区下目黒6-20-29
- 開館時間
13:00~18:00(月・火休廊/入場無料)
- アクセス
JR目黒駅からバス、目黒消防署下車徒歩3分 / 東急東横線学芸大学下車徒歩15分
- URL