藤田はるか 個展「111l」が、MONO.LOGUESで開催される。
開催概要
藤田はるかはこれまで、自身のルーツを辿った旅や、東日本大震災後の故郷・仙台、そして、国内外の冬、雪の世界など、自身の起源にまつわる事を対象に写真を撮り続けてきました。
今回はコロナ渦中の2020年に作成、発行した写真集『111l』を元に、ライトボックスを使用した作品で展示空間を構成します。また本作は、新型コロナウィルスにより行動制限がかかる中、藤田が自身のweb上で公開した「111l web photo exhibition」(2021)のオフライン版として、実空間で初めて発表されます。
写真集『111l』は、宇宙のとある惑星の大気中に水蒸気の存在が確認された事を知った彼女が、「もしかしたら宇宙でも雪が降るかもしれない」と想像を巡らせた事がきっかけで生まれました。
タイトルの「111l」は、水蒸気が確認された惑星が、地球からおよそ111光年先にある事が由来になっています。
2020年、未知のウィルスによって閉塞感に苛まれた人々と社会。止まらない気候変動、停滞する温暖化対策、それに付随する歪な経済問題。雪が舞い降る広大な宇宙を、旅するようにまとめ上げた『111l』は、そんな鬱々とした悪循環の日々の中で光る、希望にも似た惑星のようです。
藤田はるかが思い描いた宇宙空間が、時を重ねてMONO.LOGUESに現れます。
藤田はるか
宮城県仙台市生まれ。1998年、渡英。現在、東京を拠点に活動中。
主な展示に、個展(1998 年/仙台私立現代美術館)、「いくつもの音のない川」(2013年/AL・東京)(2020年/WATERMARK arts&crafts・東京)、東日本大震災のチャリティー・グループ展「sowing seeds」(2013年/ノルウェー、オスロ)、「winter」(2015年/YKG・東京)(2020年/BOOK AND SONS・東京)、「torikumo」(2023年/BOOK AND SONS・東京) (2023年/LIBRIS KOBACO・福岡)など。
写真集に『いくつもの音のない川』(2013年/私家版)、『winter』(2015年/HeHe)、『111l』(2020年/私家版)、『torikumo』(2022年/HeHe)。
https://www.fujitaharukaphoto.com
https://www.instagram.com/fujitaharukaphoto






- 会場名
MONO.LOGUES
- 住所
東京都中野区中野5-30-16 メゾン小林101
- 開館時間
月・金:13:00~18:00 / 土・日:12:00~17:00(火・水・木休み)
- アクセス
JR中野駅 徒歩6分
- URL