瀧本幹也「Mikiya Takimoto Works 1998-2023」が青幻舎から発売される。
書籍概要
広告写真をはじめ、コマーシャルフィルム、作品制作活動、映画など幅広い分野の撮影を手がけ、さまざまな表現ジャンルをクロスオーバーさせながら、その独自の表現を深化させ続けている写真家 瀧本幹也。
本書はその多岐に渡る活動の中でもクライアントワークにフォーカスし、写真家としてキャリアをスタートさせた1998年から2023年までの25年に及ぶ広告の仕事を1冊にまとめた、瀧本にとって初めての仕事集です。
本書は広告写真とコマーシャルフィルムの2部構成となっています。
前半の広告写真パートでは、独立後まもなく手がけた「東京シティ競馬 トゥインクルレディー賞」や初期の代表作「としまえんプール」、「龍馬伝」「真田丸」「青天を衝け」などの大河ドラマのメインビジュアル、ファンならずとも記憶に残っている「HOME」「SUPERMARKET FANTASY」をはじめとしたMr.ChildrenのCDアルバムイメージ、『そして父になる』『海街diary』などの是枝裕和監督作品のポスタービジュアルや、数々の海外の広告賞で高い評価を得た「世界卓球」、様々なアートディレクターとの協業が楽しめるラフォーレ原宿の広告ビジュアルの数々、もはや広告の枠を超えたスケールで撮影が行われた「TOYOTA 5大陸走破」の一連のビジュアル、2023年撮影の「ポカリスエット 2023」など、バラエティに富んだ約120作を収録。
続くコマーシャルフィルムパートでは、2010年から続いている「サッポロ生ビール 黒ラベル 大人エレベーター」やコマーシャルの枠を超えて愛される「ダイワハウス ここで、一緒に」シリーズ、クールな映像と笑いのギャップが楽しめる「Sansan 面識アリ」、今や伝説といっても過言ではない、YMOの3人が出演した「キリンラガービール タイムスリップ篇」、いずれも短編映画のような仕上がりの「マクドナルド」の連作、コロナ禍において鮮烈な印象を残した「サントリー 天然水」を含む約70のコマーシャルフィルム作品を収録しています。特に是枝監督から映画撮影を任された経験を経たことで表現に深みを増した近作は必見といえます。
また、スペシャルコンテンツとして、お互いの独立当初から仕事を重ねている盟友ともいえる存在である、アートディレクターの佐野研二郎との対談「写真とデザインの理想的な関係」を収録しました。
掲載作品のセレクトは瀧本自ら行い、これまでに手がけてきた膨大な仕事の中からほんの1割程度に厳選したものの、それでも結果的には総頁数約600ページというボリュームになりました。時代がめまぐるしく変化し、あらゆるデバイスの中で「広告」が氾濫する現在。「広告」がノイズ扱いされ、スキップされることが当たり前になりつつある今だからこそ、1枚の写真、15秒の映像が持つ力を信じ、広告の可能性を追求し続ける瀧本の表現は価値を増しているといえるでしょう。
常に変化を求めながら深化を続ける、唯一無二の「広告芸術」とも呼ぶべき瀧本幹也の世界観を堪能できる1冊です。
Mikiya Takimoto Works 1998-2023
アートディレクション:矢後直規
判型:B5変形/上製本
頁数:596頁
定価:本体9,000円+税
発売:2024年2月下旬
詳細・購入:https://www.seigensha.com/books/978-4-86152-927-6/
「Mikiya Takimoto Works 1998-2023」プリント付限定特装版
写真集にオリジナルプリントが付いて、特製BOXに入った特装版を部数限定で販売。
本書の内容に合わせて撮り下ろされたプリントのイメージは、これまでの25年間に生み出された多種多様なコマーシャルワークの作品群を宇宙に存在する無数の星になぞらえた光のグラフィックのシリーズとなり、本書の表紙や中面にも使用されている。
青幻舎:https://www.seigensha.com/books/978-4-86152-927-6_sp/
特装版概要
発売時期:3月上旬
定価:55,000円+税
部数:125部限定(5種×25部)
特装版の内容詳細
特製BOX入
写真集 1部
プリント
作品証明書
プリント詳細
サイズ:八つ切り(165×216㎜)
エディション:各25(5種)
*マット付
*プリント裏に手書きでエディションナンバーとサイン入り