川内倫子写真展「いまここ」が、THE BOOK ENDで開催される。
「THE BOOK END」は、「BOOK AND SONS」の姉妹店として、神戸市中央区海岸通にある歴史的建造物である海岸ビルヂングの3階にオープン。東京店とはセレクションを変え、神戸店独自の世界観を構築していく予定。また展示に関しても東京(本店)の巡回展に加え、神戸店ならではの企画展も開催する。
開催概要
『いまここ』は谷川俊太郎の詩に、川内倫子が写真を合わせた写真絵本。
日本科学未来館で上映されたプラネタリウム「暗やみの色」から始まった、原田郁子の楽曲「いまここ」の谷川の詩から生まれた一冊です。
原田の楽曲「いまここ」は、今年発売された15年ぶりのソロアルバム「いま」に収録されている、
0歳から91歳までの声、谷川自身の朗読、呼吸音、心音、rei harakamiのサウンドをフューチャーした11分半におよぶ大作となります。
楽曲制作時に原田が川内の写真展「M/E 球体の上 無限の連なり」を訪れたことから、「本」としてのプロジェクトが動き出しました。
言葉と写真が呼応するように川内自身が構成した写真絵本『いまここ』では、アートディレクター·サイトヲヒデユキのデザインによって、言葉自体もリズムを持ちながらページが流れていきます。
自分の存在について問いながらも、さまざまな受け取り方ができる「いまここ」という根源的な詩。
それが静けさの中に自然の息づかいを感じる瑞々しい写真と重なり合うことで、寄り添いながらも、時空を超えた旅へと連れて行ってくれるでしょう。
本展では『いまここ』からセレクトした写真の展示のほか、原田郁子の楽曲「いまここ」のために川内が新たに制作した映像も流します。
川内倫子
1972年滋賀県に生まれる。2002年『うたたね』『花火』(リトルモア刊) の2冊で第27回木村伊兵衛写真賞を受賞。著作は他に『AILA』(05年)、『the eyes, the ears,』『Cui Cui』(共に05年)、『Illuminance』(11年、改訂版21年)、『あめつち』(13年)などがある。近刊に写真集『Des oiseaux』『Illuminance: The Tenth Anniversary Edition』『やまなみ』『橙が実るまで』(田尻久子との共著)がある。
https://www.instagram.com/rinkokawauchi/
https://rinkokawauchi.com/
- ギャラリー名
THE BOOK END
- 住所
兵庫県神戸市中央区海岸通3-1-5 海岸ビルヂング 302
- 開館時間
11:00〜19:00(火·水曜定休 /入場無料)
- アクセス
JR 阪急 元町駅 徒歩5分
- URL