gallery bauhausでは「2019ヴェネツィア年」を開催する。
ヴェネツィアを撮影した3人の写真家による個別の写真展を企画。第一回目の展示として奈良原一高写真展「ヴェネツィアの夜」を開催。モノクローム(ゼラチン・シルバー・プリント)、カラー作品33点を展示する。
紹介文
奈良原一高は1931年福岡生まれ。早稲田大学大学院在学中の1956年、初の個展「人間の土地」で写真家として鮮烈なデビューを果たしました。以来、多数の展覧会や出版などで名作を世に送り出してきました。
今回の展覧会「ヴェネツィアの夜」は1973 ~1983年にかけて撮影されたもので、1985年には岩波書店から写真集『ヴェネツィアの夜』が出版されました。本書のなかで、奈良原はヴェネツィアの印象を以下のように記しています。
―はじめに闇があった。そして、その闇の時間のかなたから、街は不意に立ち現れた。ヴェネツィアをはじめて訪れた夜のことである。船のへさきにしつらえたヘッドライトに照らされて、黒い水の上に屹立する街並みの壁が次から次へと姿を現した時の衝撃は忘れることが出来ない。「これがヴェネツィアなのか、水上の街というより、水の中から生まれた街ではないか、まるで東洋の魔術師が一夜にして闇の手の内から取り出してみせた都ではないか」。僕はこのときからヴェネツィアに恋をしてしまった。
- ギャラリー名
gallery bauhaus
- 住所
東京都千代田区外神田2-19-14
- 開館時間
11:00~19:00 日、月、祝日休廊
入場料600円- アクセス
JR、東京メトロ 丸の内線 御茶ノ水下車 徒歩5分
- URL