都築響一著『秘宝館』『ラブホテル』が、青幻舎より発売されている。
概要
空前の観光ブームのなか1970年代~観光地に誕生したオトナの娯楽施設「秘宝館」
斬新奇抜な創造力が溢れる、それぞれの館の演出は現代においても新鮮に映る
昭和という時代が生んだ性のアミューズメントパークは、アート空間のようだ
秘宝館のその後を追った、2023年に取材した写真、原稿も掲載。
ステートメント
本書に登場する秘宝館のほとんどはもう存在しないし、たぶんここでしか写真すら見られない秘宝館もある。子どもがオトナになるくらいの、ほんの少し前に、日本人がこんなにヘンな場所をつくって、それが裏観光名所として賑わっていた時代があったこと。それを恥ずかしく思うか、楽しく思うかで、僕らの国を見る眼差しはずいぶん変わってくるはずだ。
都築響一
秘宝館
著者:都築響一
アートディレクション:軸原ヨウスケ(COCHAE)
デザイン:菅野沙耶(COCHAE)
翻訳者:Andreas Stuhlmann
言語:日英併記
判型:A6(150×107×50mm)
総頁:448頁×2冊
製本:並製
価格:5,060円(本体4,600円)
https://www.seigensha.com/books/978-4-86152-924-5/
概要
「ラブホテル」、それは昭和・平成の色香にむせる愛の空間。
急速に姿を消しつつあった2000年代に遊びごころ溢れるインテリアを探し歩いた全73室。オトナの夜の夢。
2023年に取材した最新ラブホデザインも追加。
ステートメント
レトロとは「過ぎ去った時代のいいところだけを見てとる」技術でもある。戻れない時代に憧れるのはそれだけで楽しいけれど、このささやかな記録のコレクションから、当時のカップルがどんな驚きと興奮でこんな部屋を楽しんだか、そのドキドキワクワク感に思いを馳せ、それがいまから数十年後に「レトロ・デザイン」として愛でられるような新しいスタイルの創造につながっていくとしたら、僕としては最高にうれしい。
都築響一
ラブホテル
著者:都築響一
アートディレクション:COCHAE
判型:A6
ページ数:448頁
製本:並製
定価:2,530円(本体2,300円)
https://www.seigensha.com/books/978-4-86152-925-2/
都築響一(つづき・きょういち)
1956年東京生まれ。1976年から1986年まで「POPEYE」「BRUTUS」誌で現代美術・デザイン・都市生活などの記事を担当する。1989年から1992年にかけて、1980年代の世界現代美術の動向を包括的に網羅した全102巻の現代美術全集『アートランダム』を刊行。以来、現代美術・建築・写真・デザインなどの分野で執筆活動、書籍編集を続けている。1993年、東京人のリアルな暮らしを捉えた『TOKYO STYLE』を刊行。1997年、『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』で第23回木村伊兵衛写真賞を受賞。現在も日本および世界のロードサイドを巡る取材を続けている。
「秘宝館」 「ラブホテル」特装版(秘)BOX
著者:都築響一
アートディレクション:COCHAE
判型:A6
ページ数:各448頁
製本:並製
定価:5,060円(本体4,600円)
https://www.seigensha.com/category/category-28511/