TOPNEWS & REPORT末長真写真展「海賊を連れて」

#NEWS & REPORT 末長真写真展「海賊を連れて」

2023年8月11日〜2023年8月18日

末長真写真展「海賊を連れて」

末⻑真写真展「海賊を連れて」が、今治市河野美術館で開催される。

紹介文
この度、写真家末長真による写真展「海賊を連れて」を開催いたします。
末長が生まれ育った愛媛県今治市とその周辺の島々を撮影した本展示では、中世から戦国時代にかけて瀬戸内海の海上交易を守る上で重要な役割を果たしていた「村上海賊」に着目をし、作家自身のルーツでもある村上海賊が眺めていたであろう“原初の瀬戸内海”に限りなく近い風景を、写真家・末長真の作品郡を通じてお楽しみいただけます。
展示されている作品はすべて大型の手漉きの和紙に印刷しており、絵巻物を彷彿とさせるような和紙の質感と、眼前で島々を眺めているような壮大なスケール感を体感していただけます。また、展示会場では作家による手焼きのオリジナルプリントを自由に鑑賞できるスペースを設置いたします。フィルムカメラで撮影された緻密な写真一枚一枚を間近で鑑賞できる貴重な機会となりますので、ぜひ会場にて鑑賞いただけますと幸いです。

ステートメント
かつて村上海賊と呼ばれる海賊があいた。
彼らは中世から 戦国時代にかけて、瀬戸内海を中心に活動し、
主な生業として潮流が複雑な瀬戸内海で海上交通の案内人としての役割を果たしており、
通行料と引き換えに政府や民間の船を護衛しながら先導し、島々を行き交った。
私の遠い祖先も、その村上海賊の一員だった。

村上海賊ゆかりの地である故郷の島々へ足を運び
何百年も変わらずに残り続けた風景を探し撮影する。
かつての水軍の城跡から行き交う船を見下ろし三脚を据えカメラを覗くと
法螺貝を持って敵襲や異国の船の往来を見張った
島守(さきもり)になったような心地がした。

春霞の季節、船上からカメラを構えた。
濃い水蒸気で海と空の境界は曖昧になり、時々現れる島々が
まるで空に浮いているような錯覚を覚える。
時を遡ったようなその船の甲板で私はシャッターを押した。

かつてこの海を、この島々を行き交った村上海賊が見たであろう景色を
今、この時代に連れてきたい。
写真機などなかった時代から現代まで変わらないこの瀬戸内の景色を
遥か先の未来の世代にまで遺る様に祈りを込めて撮影した。

末長真
1990年 愛媛県今治市生まれ。
2009年 今治西高校卒業。
2013年 日本大学芸術学部映画学科卒業。広告制作会社勤務を経て、2016年より写真家の瀧本幹也氏に師事。
2021年に独立をし、末長真写真事務所を設立。
独立後は是枝裕和監督作品『怪物』のポスター撮影やISSEY MIYAKEのビジュアル撮影など映画、ファッション、広告の分野で活動。ライフワークとして8年以上撮影を続けた作品「海賊を連れて」をこの度発表した。
https://www.suenagamakoto.com/

笠岡

横島

倉敷島 火山

大久野島

白石島

ギャラリー名

今治市河野美術館 第一・第二展示室

住所

愛媛県今治市旭町1丁目48

開館時間

9:00〜17:00(最終日は15:00まで)※8月14日休館

アクセス

予讃線 今治駅 徒歩約10分

URL

https://www.city.imabari.ehime.jp/museum/kono/

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