JPG’s FAVE #2 中嶋琉平「come into this crossing」が、Jam Photo Galleryで開催される。
紹介文
Jam Photo Galleryが注目の新進写真家をピックアップするJPGʼs FAVE。第2回目は鶴巻育子のセレクトによる高校生写真家・中嶋琉平の展示を行います。新宿で生まれ育った根っからの都会っ子である中嶋琉平は、モノクロフィルムでアナログプロセスにこだわり写真を撮り続けています。写真に限らず古いビデオカメラを使用しての映像作品など、実験的で自由な発想でさまざまな表現に挑戦しています。今回の展示ではスケートボーダーならではの視点とアイディアで、地元である新宿の街と友人たちの姿を撮影した作品で構成します。若さという言葉だけで括りきれない表現力と技術が備わった中嶋琉平の写真を、この機会にたくさんの方にご覧いただければ幸いです。
ステートメント
いつもとにかく新宿にいる。小さい頃からずっとだ。毎日学校から帰って、家から10分プッシュして西口の中央公園へ行っている。街を歩き回ってスナップしたり、スケートでクルージングしたり。サテン、レコ屋、ギャラリー、映画も新宿で。友人の一人なんかこの街に愛着がありすぎて、いつも”この街しかない” と言っている。僕もそう思うし、この街が好きだ。他の街とは比べられない。混沌としているこの街ではいろんな人間とすれ違う。仕事帰りの会社員、スケーターもいるし、カップルも、学生も、写真家も、音楽家も、若者も、老人も。みんな路上ですれ違う。僕自身もこの街でいろんな人間と出会ってきた。そう、新宿は交差点だ! スケーターとしての自分と写真を撮る自分もここで交差する。隙間をぬうように進み、だんだん遠くへ人混みの奥へと消えていくスケーターを見ていたら、この街は絶えず動いていて、生きているのだと感じた。ほんとうに、人や物はどんどん過ぎていってしまうから、いつでも写真を撮らないではいられない。
中嶋琉平
写真家、都立高校に通う高校生、スケーター。新宿中央公園を根城にストリートスナップやスケート仲間たちを撮影。自宅暗室で自らプリント作業を行うほか展示やzine制作など精力的に活動している。
- ギャラリー名
Jam Photo Gallery
- 住所
東京都目黒区目黒2-8-7 鈴木ビル2階 B号室
- 開館時間
12:00〜19:00(日曜17:00まで)月曜休廊
- アクセス
JR 目黒駅 徒歩5分
- URL