岡田裕介作品展「WONDERLAND」が、Sony Imaging Galleryで開催される。また7月からは、京都写真美術館へ巡回する。
紹介文
秋のアラスカ。大自然に生きる野生動物を撮影しながらダルトンハイウェイを北上し、北極海のシロクマに出会うべくセスナに乗ってカクトビックに降り立った。
その小さな村で過ごした、現地ガイドもイヌイットの人々も奇跡と呼んだ 1 日の記録。
それはまるでおとぎの国のお話。
ステートメント
その日は、天気が良く凪いだ海は鏡のように空を映していた。キラキラと輝く太陽を受けて泳ぐホッキョクグマの波紋だけが水面を揺らす。
「こんな良い天気はそうはないぞ」
イヌイットの船長の言葉を聞き、日没の時間にも船を出すことにした。
再び船を出したのは19時半。刻一刻と色鮮やかになる日没後の空。 ピンクの空に包まれてホッキョクグマが鯨の残骸に群がる姿は、 この世のものとは思えず息をのんだ。 振り返ればオレンジに輝く海の中で親子が泳ぎ、 海岸沿いで子どもたちが戯れ合って遊んでいる。360度の極彩色の空は1時間半以上かけてゆっくりと濃紺の夜に溶けていった。
きっと天国とはこういう場所なんだろう…。
現地ガイドもイヌイットの人々も奇跡と呼んだ1日。 あまりに特別なたった1日だけの記録。
京都写真美術館
会場:京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階
会期:2023年7月4日~7月9日
時間:11:00~18:00(最終日17:00まで) 入場無料/会期中無休
住所:京都府京都市東山区堀池町374-2
https://kyoto-muse.jp/japanesque/
岡田裕介
埼玉県生まれ。2003年より、フリーランスフォトグラファーとして独立。沖縄・石垣島、ハワイ・オアフ島への移住を経て、現在は神奈川県の三浦半島を拠点に活動中。
水中でバハマやハワイのイルカ、トンガのザトウクジラ、フロリダのマナティなどの大型海洋ほ乳類、陸上で北極海のシロクマ、フォークランド諸島のペンギンなど海辺の生物をテーマに活動。2009年 National Geographicでの受賞を機に世界に向けて写真を発表し、受賞作のマナティの写真は世界各国の書籍や教育教材などの表紙を飾る。温泉に入るニホンザルの写真はアメリカ・スミソニアン自然博物館に展示。国内でも銀座ソニーアクアリウムのメインビジュアルはじめ企業の広告やカレンダーなどを撮影。
http://www.yusukeokada.com
- ギャラリー名
Sony Imaging Gallery
- 住所
東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階
- 開館時間
11:00~19:00(入場無料 / 会期中無休)
- アクセス
東京メトロ 銀座線 銀座駅 徒歩1分
- URL