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#NEWS & REPORT 奥山由之新作写真集『windows』

2023年4月26日

2023.04.27

奥山由之新作写真集『windows』

窓を通して人々の表情を写し出す、“東京” のポートレート。

奥山由之新作写真集『windows』が、赤々舎より発売される。

紹介文
常に写真や映像表現の新たな可能性を追求し、広い世代から圧倒的な支持を集める奥山由之。自身の作品としては、前作『flowers』(2021年、赤々舎)も注目を集め、アメリカの雑誌『VOGUE』(US版) に掲載されるなど世界的な評価が広がっています。
それにつづく今回の新作写真集は、750ページに及ぶ大冊。東京の街を歩きながら、不透明なガラス窓におぼろげに透けて見える室内の日用品に着目し、コロナ禍の2年半にわたって約10万枚の写真を撮影しました。そこに暮らす、見知らぬ誰かへの想像をかきたてるまったく新しいポートレートとして『windows』は一枚一枚が尽きせぬ魅力を放っています。
一般発売に先駆けて、版元のWEBページにて先行予約が始まりました(http://www.akaaka.com)。
日本建築の素材である木や土を連想させる黄土色の布の表紙には、「東京」の文字が浮かび上がる窓の写真が貼り込まれています。 また500部限定の特別版の表紙は、外壁を思わせる白色の布貼りで、全冊に奥山によるサインが入ります。

書籍概要
奥山由之の新作写真集『windows』は、2020年4月から2022年11月までの2年半にわたり、東京都内で、約10万枚の不透明なガラス窓を撮影したシリーズです。奥山が初めてデジタルカメラを用いて撮影したこれらの写真群から、本書は724点を収載しました。
コロナ禍にあったこの時期、海外に赴くことの少なくなった奥山は東京の街を歩きながら、窓の表情に目を留めました。路面に面した窓の多くは、すりガラスや型板ガラスなどの不透明なガラスで、屋内にあるさまざまな日用品が透けて見えます。キッチンや浴室の水まわり、フィギュア、花、洗濯物、貼り紙、傘、神棚、自転車……窓枠に沿ってトリミングされた内部の空間は抽象的な模様となり、外部の影や映り込みも宿しながら、そこに暮らす誰かの存在を想像させます。それは一枚一枚の窓が、東京の人々の肖像画となる瞬間でした。 カメラのファインダーという窓から窓を覗いたとき、外と内との隔たりと思えたものがスクリーンとなり、その平面は新たな奥行きをもち得たのです。
奥山は前作『flowers』(2021年、赤々舎)において、花を媒介にした亡き祖母との対話を描き出し、そこでは内から外への窓越しの眼差しが、あるひとりと向き合うことに重なっていました。本作『windows』では、外から内への眼差しによって見知らぬ誰かと対話し、その個々にして不特定多数の肖像は、自ずと足もとの社会を映し出すでしょう。
それぞれ異なるものが密集して建てられている東京の、常に流動的で過剰に生成される街の姿。不透明なガラス窓は、そこで暮らす人どうしの間合いを反映し、歴史的には、閉じつつも外光を透かす障子を起源とするのではないかと奥山は考えます。窓をめぐって建築や文化へも接続する『windows』は、時代の貴重な記録でもあります。 東京の街を丹念に歩きながら撮る奥山の足取りに、20世紀前後のパリを撮影したウジェーヌ・アジェも思い浮かぶかもしれません。標本的にではなく、光や距離によって具象と抽象 のあいだを揺らぎ、立ち上がるイメージと生々しさが同居する『windows』。奥山作品の重要な転換点であるとともに、いまを、そして人々を写しとる独自の在り方は深い示唆を投げかけます。

「入り組んだ文化のレイヤーを持ち、建物がひしめき合う東京において、ある種のシンボルとも言える不透明な窓に、私は人々の表情を見た。窓を見つめることは、見知らぬ誰かと見つめ合うことに等しいと感じた。この静かな視線の行き交いが、『東京』という街で生きる人々の肖像画になり得ることを、心から強く願っている。」
(奥山由之 前書きより)

写真集『windows』
著者:奥山由之
装丁:葛西薫、安達祐貴
寄稿:堀江敏幸(小説家) 、五十嵐太郎(建築史・建築批評家)
定価:11,000円(本体10,000円)
判型:B5変 (H194mm × W205mm)
総頁:752頁
製本:上製 布装

奥山由之 写真集『windows』 特別限定版
500部限定、サイン入り
著者:奥山由之
装丁:葛西薫、安達祐貴
寄稿:堀江敏幸(小説家) 、五十嵐太郎(建築史・建築批評家)
定価:19,800円(本体18,000 円)
判型:B5変(H194mm × W205mm)
総頁:752頁
製本:上製 布装

赤々舎HPhttp://www.akaaka.com

*通常版の装丁は、木や土の自然に由来する家の素材をイメージした黄土色の布装です。
特別限定版は、すべてサインが入り、外壁としての白色の布が施されている。

奥山由之
1991年東京生まれ。
第34回写真新世紀優秀賞受賞。第47回講談社出版文化賞写真賞受賞。
主な写真集に、『flowers』(赤々舎)、『As the Call, So the Echo』(赤々舎)、『BEST BEFORE』(青幻舎)、『POCARI SWEAT』(青幻舎)、『BACON ICE CREAM』(PARCO出版)、『Girl』(PLANCTON)、『君の住む街』(SPACE SHOWER BOOKS)、『Los Angeles / San Francisco』(Union publishing)、『The Good Side』(Editions Bessard)、『Ton! Tan! Pan! Don!』(bookshop M) 、台湾版『BACON ICE CREAM』(原點出版)、などがある。
主な展覧会は、「As the Call, So the Echo」Gallery916、「BACON ICE CREAM」パルコミュージアム、「君の住む街」表参道ヒルズ スペースオー、「白い光」キヤノンギャラリー S、「flowers」PARCO MUSEUM TOKYO、「THE NEW STORY」POST など。

500部限定の特別版。

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