笹岡啓子写真展「SHORELINE」が、photographers’ galleryで開催される。
紹介文
本展は、八重山諸島や奄美群島、礼文島などおもに日本の島嶼部で撮影された海岸線や山々、マングローブ林の作品で構成されます。 いずれもその地理的条件のもとで、長い年月を重ね変化を続けている場所です。
2011年の東日本大震災以降、笹岡啓子は大きな災害から個々の復興へと向かう現在進行形の場所に、撮ることで向き合ってきました。一方で、活動の最初期からのテーマである海岸線や火山など、地勢や地表が刻むその土地の過去や経過にも関心を寄せてきました。「SHORELINE」は、時制を超えた「地続きの海」を現在の地形から辿り、連ねていく試みでもあるのです。
展示内容:インクジェットプリント12点、撮影地/八重山諸島、奄美群島、礼文島、足摺岬、襟裳岬ほか。
『SHORELINE』43
震災から5年目を迎えた2015年より、笹岡は小冊子シリーズ『SHORELINE』(KULA)の刊行をスタートさせています。2014年以降の三陸、福島の被災地域のほか、日本各地の海岸線や海の記憶をもつさまざまな地域を交え、現在まで42号が刊行されています。
B5判変型/8+1頁/カラー 発行:KULA 定価:300円(税込)4月1日発売
笹岡啓子
1978年、広島県生まれ。東京造形大学卒業。「SASAOKA Keiko 2001-2007」(タマダプロジェクト・東京、2008 年)、「PARK CITY」(銀座ニコンサロン・東京、2008)、「CAPE」(photographers’ gallery・東京、2010)、「Difference 3.11」(銀座ニコンサロン・東京、2012)、「日本の新進作家 vol. 11 この世界とわたしのどこか」(東京都写真美術館、2012)、「種差 ―よみがえれ 浜の記憶」(青森県立美術館・青森)ほか個展・グループ展多数。おもな受賞に「VOCA 展2008」奨励賞、日本写真協会新人賞(2010)、さがみはら写真新人奨励賞受賞(2012)、林忠彦賞受賞(2014)、東川賞新人作家賞(2022)。写真集に
『PARK CITY』(インスクリプト、2009)、『EQUIVALENT』(RAT HOLE GALLERY、2010)、『FISHING』(KULA、2012)、『Remembrance 三陸、福島 2011-2014』(写真公園林、2021)。写真冊子『Remembrance』1-41(KULA、2012〜2013)、『SHORELINE』1-42(KULA、2015〜)。
- ギャラリー名
photographers’ gallery
- 住所
東京都新宿区新宿 2-16-11-401
- 開館時間
12:00〜20:00 会期中無休
- アクセス
東京メトロ 副都心線 新宿三丁目駅 徒歩7分/JR 新宿駅 徒歩12分
- URL