「The 10th Gelatin Silver Session -100年後に残したい写真- 」が、アクシスギャラリーで開催される。
ゼラチンシルバーセッション(GSS)は、銀塩写真の美しさ、楽しさを広く知ってもらうことにより、そのプロセスに必要な写真技術や周辺機材、フィルム、印画紙等を守り、次世代に繋げていくための、写真家によるプロジェクト。暗室ワークショップやトークイベントも開催。詳細はWebサイト内で告知する。
紹介文
2006年、4名の写真家から始まったこの活動も、徐々に賛同する写真家が増え、現在では50名を超えるまでの活動体に成長。それでもフィルムを取り巻く厳しい環境は、残念ながら変わっていませんが、「デジタルからアナログへ」という若者を中心とした動きもあるなか、この活動を次世代に委ねるために10 回目を迎える今回をもって、いったん一区切りの節目としたいと思います。
今回のテーマは「100年後に残したい写真」。50名の写真家による未発表作品を展示します。
また、関連展覧会として、同じ六本木エリアにあるFUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)にて「藤井 保 広川泰士 平間 至 瀧本幹也 すべてはここからはじまった」、「FUJIFILM ACROS x 39 Photographers」を同時開催します。両会場を併せてご覧いただくことで銀塩写真の素晴らしさを十分に感じていただけますよう願っております。
ステートメント
私たちは、経済効率や利便性を優先させたあまり、
これまでに数多くの匠と呼ばれる職人の貴重な手仕事や人材を失ってきました。
写真の世界でも同様に、便利で簡単に撮影できるデジタル化に伴い、
長い間培われてきた、手間ひまをかけた撮影や暗室作業等の手仕事、
技術、その周辺機材、人材が失われています。
それは、化学反応による銀塩写真にしか出せない独特の奥行きのある表現が
失われることを意味します。
デジタルとアナログ銀塩の優劣を語りたいわけではありません。
これらは、それぞれ異なった特徴をもつまったく別のものです。
音楽家が様々な楽器を奏で、多彩な表現ができるように、
画家が筆や絵の具を使い分けられるように、
私たち写真家も表現手段の選択肢の一つとして、
フィルムや印画紙を次の世代へ残していきたいのです。
ゼラチンシルバーセッション実行委員会
参加写真家(五十音順)
池田裕一、石塚元太良、市橋織江、井津建郎、井津由美子、稲垣徳文、井上佐由紀、薄井大還、薄井一議、Bruce Osborn、片桐飛鳥、勝倉崚太、叶野千晶、草野庸子、操上和美、小瀧達郎、小林紀晴、小林伸一郎、小林真梨子、今 道子、嶋田篤人、菅原一剛、瀬尾浩司、田尾沙織、瀧本幹也、辻 佐織、泊 昭雄、百々 新、百々俊二、百々 武、中野正貴、中藤毅彦、中道 淳、西野壮平、ハービー・山口、蓮井幹生、平間 至、広川泰士、広川智基、藤井 保、藤塚光政、本城直季、水越 武、宮原夢画、三好耕三、村越としや、森本美絵、山内 悠、若木信吾、渡邉博史
- ギャラリー名
アクシスギャラリー
- 住所
東京都港区六本木5-17-1 アクシスビル4F
- 開館時間
11:00~19:00(最終日18:00まで)入場料 300円(学生は無料)
- アクセス
東京メトロ 日比谷線 六本木駅 徒歩約8分
- URL