写真集『まだ見ぬソール・ライター -THE UNSEEN SAUL LEITER-』が、青幻舎から発売されている。
紹介文
青幻舎が、日本初の写真集『ソール・ライターのすべて』を刊行してから5年、本書は19刷を重ねるロングセラーとなり、欧米およびアジア圏の国で刊行されるという、アート本としては驚異的展開となりました。
『ソール・ライターのすべて』では、仕事としての「ファッション写真」、極めてプライベートなモノクロ「ヌード写真」、そして「ストリート・フォト」の3つの柱としてソールの全体像を伝えましたが、ソールの真骨頂はなんといっても「ストリート・フォト」といえるでしょう。
2013年、ソールは亡くなる直前、ギャラリストとして晩年深く親交したマーギット・アーブに自分の作品を託しました。その後、マーギットは夫であるマイケルとともにソール・ライター財団を設立。最大の優先課題として取り組んだのが、アトリエに無造作に遺されたままになっていた数万点に及ぶ膨大な数のカラースライドを、デジタル化する「スライド・プロジェクト」でした。剥き出しのままになっていたり、箱と中身が違っていたり、整理は難航を極めながらも財団スタッフと協力者の情熱に支えられ、約10年の歳月を経て、その成果として本書の刊行に結実しました。
青幻舎は、全貌を伝えた『ソール・ライターのすべて』に続き、未公開の「ストリート・フォト」を収録する『まだ見ぬソール・ライター』を上梓いたします。
本書は、厳選された「ストリート・フォト」とともに、プロジェクトの経緯で発見された新事実をはじめソールの思考と技術の秘密に迫るエッセイ、アーカイブデータを収録しています。これまでにない大判サイズ(A4変型)となる本書で、日常の景色を“一幅の絵画”に変えてしまう、ソールの色彩と構図の妙をご堪能いただけましたら幸いです。
まだ見ぬソール・ライター -THE UNSEEN SAUL LEITER-
著者:ソール・ライター、マーギット・アーブ、マイケル・パリーロ
出版:青幻舎
デザイン:中島雄太(YUTA Design Studio)
判型:A4変型
製本:上製本
総頁:160頁
定価:4,180円(本体3,800円)
https://www.seigensha.com/books/978-4-86152-890-3/