広川智基写真展「Pink Garden -密⾬
写真とガラスのコラボレーション
この度 iino naho sendagaya gallery では初の写真展、広川智基「Pink Garden -密⾬
ステートメント
⾬の⽇になると都内の公園に出向いては、
濡れた⽊の幹や枝、根を撮影し「密⾬」と題し発表してきた。
様々な⽊を撮影してきたが、中でも気になるのがさるすべりだ。
⽊登り上⼿な猿すら滑るという由来から名付けられた⽊肌は、⾬に濡れると飴細⼯のようにてらてらと、より艶めかしい。 桜もまた特別な⽊の⼀つだ。
花が咲いている期間が短く、満開の時期にまとまった量の⾬が降るという条件が整わないと撮影は出来ない。
桜はさるすべりとは打って変わって⽔を吸収し、真っ⿊に湿った幹にピンク⾊の花がより強調され幻想的で儚い。
限られたこの瞬間を愛おしいと思うのは⽇本⼈ならではなのかもしれない。
天気の良い⽇には多くの⼈が訪れる公園も、⾬が降れば途端に⼈気がなくなる。
その中で粛々と⾬という名の命の⽔を浴び、葉や枝は天から栄養を吸収し、
根や幹は⼤地から養分を吸い上げるその姿が何とも神々しく、
⼈が⾒てはいけない⾏為を⾒せて頂いているような気持ちで撮り続けている。
広川智基
1979年 東京都⽣まれ。 2001年 ⽇本写真芸術専⾨学校2部卒業、2002年 和光⼤学芸術学科卒業。
第11回、第13回ひとつぼ展⼊選。 Gallery LE DECO、PARCO MUSEUM WALL GALLERY、東京⼤学創⽴130周年記念事業の⼀環として東京⼤学本郷キャンパスで個展を開催。Gelatin Silver Session、⼋王⼦ AKITEN アートフェスティバル、 ALBUM EXPOなどのグループ展にも参加。2021年にはコロナ禍にまとめた初のスナップ写真による個展「忘れてもよいこと」を開催。
2007年に東京⼤学創⽴130周年記念事業『本郷零時3分』(東京⼤学⼤学院情報学環・フォトダイアログ実⾏委員会刊)、2018年には⾃⾝初の写真集『密⾬
https://hirokawa810.com/tomoki-hirokawa
イイノナホ Naho Iino
北海道洞爺湖温泉⽣まれ。東京四⾕育ち。武蔵野美術⼤学彫刻学科卒業後、シアトル・ピルチャックグラススクールで学ぶ。シャンデリアやクローバーのペーパーウェイトなど数々のヒット作を⽣み出し、⼈気のガラスアーティストとして活躍。国内外の美術館やホテルに作品が収蔵されている。2018年にはポーラミュージアムアネックスにて⼤型シャンデリア「時の花」を発表。以降、近年は時をテーマに作品を制作している。近年ではドラえもん60歳の記念のペーパーウェイト、酒造「酔鯨」のプレミアムボトルなど他業種とのコラボレーションも積極的に⾏っている。
https://www.instagram.com/iinonaho/
- ギャラリー名
iino naho sendagaya gallery
- 住所
東京都渋⾕区千駄ヶ⾕5-3-14 green park 101
- 開館時間
12:00〜17:00(⽔・⽊休み)
- アクセス
JR 中央・総武線 千駄ヶ⾕駅、⼤江⼾線 国⽴競技場駅 徒歩4分
- URL