#NEWS & REPORT 写真史家 ⾦⼦隆⼀の軌跡

写真を発⾒する世界「写真史家 ⾦⼦隆⼀の軌跡」 がMEMと、NADiff a/p/a/r/t で開催される。

概要
〇日本写真史に先鞭をつけた金子隆一の軌道
昨年6月30日に逝去された写真史家・金子隆一の業績を偲び、一周忌に合わせ氏の第一次資料を展示致します。会場では、日本写真史を掘り下げ、再構築し、普及し、写真家を育成した金子隆一の半生を年代ごとに紹介します。

〇⽇本写真史の重要な未公開資料を多数展⽰
学⽣時代に関わった全⽇本学⽣写真連盟の活動、70年代の⾃主ギャラリー運動、開館準備から⻑年勤めた東京都写真美術館での企画等、記録写真、⾃⾝の⼿による写真、著作や関わった印刷物やパンフレット、カタログ、書簡等の未公開を多数含む資料展⽰により⽇本写真史の研究における⽒の功績をたどります。
美術、写真書籍を専⾨に扱うブックショップ、NADiff a/p/a/r/t では、⾦⼦⽒執筆の論⽂やエッセイが収録された貴重な書籍はもとより、写真集蒐集家としても著名であった⾦⼦⽒推薦の関連書籍を中⼼に揃え、改めて⽇本近現代写真史を知るための本や重要な写真集を紹介致します。
膨⼤な写真集、写真雑誌が集められた⽒の書庫を、写真家、潮⽥登久⼦⽒が撮影したプリントも併せて展⽰いたします。

⾦⼦隆⼀
1948年、東京⽣まれ。⽗の影響で早くから写真に興味をおぼえ、⼤学時代に全⽇本学⽣写真連盟に加盟、社会的テーマでの集団撮影に参加する。70年代⾃主写真ギャラリー運動に⾝を投じ、写真史家として活動に関わる。80年代、⼩学館の『⽇本写真全集』全12巻の調査員として、近代写真の発掘と調査を全国に渡って⾏う。その後、東京都写真美術館開館準備に関わる。同美術館開館後は、専⾨調査員を⻑年務め多くの展覧会の企画を⼿がけた。⾦⼦⽒は⽇本の写真集と写真雑誌の蒐集家としても国際的に有名。戦前戦後の⽇本の写真集や写真雑誌を調査することで、⽇本写真史を詳しく検証した。関わった出版企画として、『⽇本写真史の⾄宝』（国書刊⾏会）、『復刻版 NIPPON』（国書刊⾏会）等。著作として『⽇本は写真集の国である』（梓出版社）他。

⾦⼦隆⼀追悼展発起⼈代表：築地仁（写真家）
⾦⼦隆⼀追悼展発起⼈：飯沢耕太郎（写真評論家）、伊藤俊治（美術史家／東京藝術⼤学名誉教授）、伊奈英次（東京綜合写真専⾨学校校⻑ 写真家）、笠原美智⼦（⽯橋財団アーティゾン美術館副館⻑）、島尾伸三（写真家、作家）、関次和⼦（東京都写真美術館事業企画課⻑）、⾼橋則英（⽇本写真芸術学会会⻑）、⽵葉丈（名古屋市美術館 学芸員）、⽥沼武能（⼀般社団法⼈⽇本写真著作権協会会⻑）、中森康⽂（テートモダン インターナショナル・アート写真部⾨シニア・キュレーター）、丹⽻晴美（事業企画課⻑ 学芸員）、松本徳彦（公益社団法⼈⽇本写真協会副会⻑）
主催：⾦⼦隆⼀追悼展実⾏委員会