広川泰士写真展「Bus stops in L.A. 1974-5」が、ギャラリー イー・エム西麻布で開催される。
ステートメント
1970年代中頃のロスアンゼルスはまだ60年代の面影がそこここに残っていて雨がめったに降らないその街の創りはハリボテで出来た映画のセットのような虚実がいり混ざった印象を受けるところだった。車社会のそこは昼間でも歩いている人をあまり見かけなかったがバス停だけは公共移動手段に頼る階層の人たちがベンチを寄る辺に昼夜、生身の人間模様を繰り広げていた。
人を写すことに強く興味をもっていた若かりし僕にとっては面白い場所だった。
夕暮れちかくになると、よく10号線をひたすら西へ車をとばし、サンタモニカやヴェニスビーチへ夕日を眺めに行き、時間に余裕があるとパシフィックコーストハイウェイを北へ、ズマビーチやマリブの丘で日没ショーの海と空の色の変化や心地よい空気に暗くなるまで浸っていたものだった。
- ギャラリー名
ギャラリー イー・エム西麻布
- 住所
東京都港区西麻布4-17-10
- 開館時間
12:00〜18:00(月・火曜日休館)
- アクセス
西麻布交差点より徒歩5分
- URL