#NEWS & REPORT JIN ITO PHOTO EXHIBITION「57sec」

JIN ITO PHOTO EXHIBITION「57sec」が、CONNECTIONで開催される。

シネマトグラファーであるJIN ITO氏の初めての個展。人間はうるう年で調整しているが、自然の摂理とは1日換算で57秒のズレが生じている。本展は、その57秒をテーマにしている。

会場では、人間と自然の相反性を体感できるよう、14メートルもの長いテーブルの上にプールをつくり、本物の霧を発生させ、身体的な感覚を伴いながら、作品を体感できる内容となっている。

ステートメント
われわれが使っている暦は、地球が太陽のまわりを回る周期を基にしている。
正確な周期は、365日5時間48分45秒。

この5時間48分45秒の誤差は
うるう年を設け、暦のルールで合理的に調整している。

しかし自然の中ではどうだろうか？

自然の視点に立つと、暦という概念はない。
1年あたり5時間48分45秒。
1日あたり57秒。
人間との時間のズレが存在していく。

つまり自然には1日に57秒間、人間にはない時間が確かにあり、
ここに人間には見えない空間が存在するのではないだろうか？

この作品は57秒間の観測である。

伊藤 仁
1983年名古屋生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。
株式会社ピクト撮影部を経て、田島一成氏、辻佐織氏、村上ヨシタカ氏の撮影チーフを担当。
2015年1月カメラマンとして独立。
http://jinito.com/