高木康行写真展「植木のほかに Besides potted plants」が、BOOK AND SONSで開催される。
紹介文
人間と自然界の関係性をテーマに作品を発表してきた写真家 高木康行。
フランスのIKI editionsから2015年に出版された自身二作目となる写真集「植木」は、2021年に日本版がlibro arteより刊行され、そこには東京の住宅街の路地裏や軒先に並ぶさまざまな植木鉢の姿が収められています。
ニューヨークでの長年の生活を経て、都会のジャングルにわずかでも緑をもたらすコミュニティーガーデンに関心を持った高木氏は、植物が持つ人を結びつける力に着目しました。
その力が自然と人間との架け橋となり、コミュニティにつながりと美意識を促す役割を担っていると考えた同氏。開発が進みビルや住宅が建ち並ぶ現代の東京において、もっとも人間と自然との結びつきを感じるのは、自由奔放に並べられた路地裏の植木鉢たちだといいます。本作ではさまざまな植木鉢の姿を通し、現代における人間と自然の結びつき、そして私たちの文化と植物の関係を問いかけます。
本展では写真作品と合わせて写真集「植木」の制作過程で集められた資料などを展示するほか、実際に植物を展示し、高木氏が長年探求している「人間と植物の関係」という主題を空間を使って提示します。会場では写真作品や写真集『植木』『小さな深い森』のほか、ポスターやポストカードに加え、植物も販売いたしますので、ぜひご利用ください。
高木康行
東京生まれのフォトグラファー、映像ディレクター。
奨学金を得て、ニューヨーク・ブルックリンの美術学校 Pratt Institute に留学し、メディアアートを学ぶ。在学中は実験映像、ビデオアート、写真などを制作。卒業後、ニューヨーク・チェルシーで、ハイエンドな商業写真を扱う現像所に勤務。そこで世界的に著名なコマーシャルフォトグラファーやアートフォトグラファーと数多く出会い、アシスタントとして同行し世界各地をまわるなど、約10 年間を過ごしたのち、独立。アート写真、商業写真のフィールドでキャリアを重ね、2012 年、南フランスで行われた国際写真コンテスト「27th International Hyeres Festival of Photography」でファイナリストに選ばれる。そして2014 年CCNY カメラクラブ・ニューヨーク国際コンペティションでのファイナリストとなる。
初の写真集『小さな深い森-Petite Foret Profonde』が、パリの出版社funny bones editionsから2013年12月に刊行された。そして、二作目の写真集『植木』が2015年にフランスのIKI editionsから出版された。新たに発表予定の写真集『マロニエ』は、2019年度アルル国際写真祭ダミーブック・アワードの 最終候補作リストに選ばれる。
ニューヨークでは、Capsule Gallery、Corridor Gallery、Lorimoto Gallery、パリではArtligue Gallery、le bon marche、maison & Object,、PAD paris design +art。国内では、アトリエMUJI、IMA ギャラリー、第2回kyotographie京都国際写真祭、21_21DESIGN SIGHT、京都gallery main 等。国内外で展示歴がある。
http://www.yasuyukitakagi.com/
- ギャラリー名
BOOK AND SONS
- 住所
東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
- 開館時間
12:00〜19:00(水曜日休館)
- アクセス
東急東横線 学芸大学駅 徒歩3分
- URL