菅原 一剛 [ 時の軌跡、光の軌跡 ] Passage du Temps | Passage de la lumièreが、MYD Galleryで開催される。
紹介文
“今”という時間は瞬く間に掌から過去へとこぼれ落ち、
未来は私たちの前に一定の距離感を保ちながら、
どこか希薄な空気感を漂わせ果てしなく拡散していくかのようです。
現在、過去、未来、
「私たちは一体、どの時間を拠り所にして“今”を生きているのだろうか?」と。
そんな漠たる不安と不信の中で、菅原一剛が写し出す寡黙な世界に向き合うと、
不思議な安堵感に包まれます。
穏やかな風景の中に宿るのは静止した時間の姿、
ベニスのサンマルコ広場で、奈良の山里で、そして森の陽だまりで
その姿はどっしりとした存在感で私たちを受け止めてくれるようです。
今回の展覧会では、静かな時の姿に想いを馳せ
世界に点在する静かな時間と光の軌跡をご覧いただきます。
菅原一剛
1960年札幌生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業。フランスでフリーの写真家として活動を開始して以来、ファッション、コマーシャルなどジャンルを縦断する活躍を展開。「ラフォーレミュージアム」での個展をはじめ滝やランドスケープ をモティーフとした神秘的、幻想的な創作作品で高い評価を得る。1997年に写真集「青い魚」と「赤い花」(共に写像工房刊)を2冊同時刊行。写真家として、色彩に対する透徹した視線で、独自の表現領域を切り拓く。なお、撮影監督を務めた映画「青い魚」は1996年ベルリン国際映画祭にて正式招待作品として上映された。近年は湿板写真とデジタル写真それぞれの特性を生かし、新たな“光”の表現に取り組む。

© Ichigo SUGAWARA | Nara

© Ichigo SUGAWARA | Hidamari
- ギャラリー名
MYD Gallery
- 住所
東京都港区南麻布2-8-17 鳥海ビル1階
- 開館時間
アポイントメント制(https://www.mydgallery.jp/contact/より事前予約)
- アクセス
東京メトロ 白金高輪駅 徒歩7分 麻布十番駅 徒歩9分
- URL