Photographer トクヤマムネタカです。
この原稿を書いている4月24日、外はとても良い天気です。でも僕は家に居ます。
新型コロナウイルスによってもたらされたこの状況、日々とても考える事、感じる事が多い。
自分が生きてて世の中がこんなことになるなんて思ってもいなかった。おそらく誰もが。
日本がこの状況になる前から中国や欧米から友人や仕事仲間から連絡来ていました。
その度に大丈夫か? 気をつけて! と返していましたがその時の自分は自分ごとではなかったのでしょう。彼らからしたら、(お前がな!)だ。
4月は仕事が綺麗に0になった。決まっていた撮影も全て延期、または無くなった。この事実に少しホッとしている。我々の業界というのは誰にも見られない様守秘義務を守りながら世の中に出るまでいつどこで撮影してるかなんてわからない。だから逆にこんな時期でもやろうと思えば出来る。でも撮影しない事を決断したクライアント、代理店、制作会社に拍手を贈りたい。
日々変わる状況の中で正義や正解なんてないし、日本頑張れ。って感じでもない。日本で日本人だけがこの状況ではなく世界中が一つの目に見えないウイルスに頭を悩まし、苦しめられている。どこからやって来たのか? 幾つかの説はあるが今ある事実は人から人感染し世界に広まったという事だ。一生会うこともない様な著名な方まで感染している。日々膨大な数字が更新されている。最初は何人だったのだろう?もしかしたら独りだけだったのかも知らない。
人は繋がってるんだ。と心底思った。SNSのハッシュタグで「#〜と繋がりたい」等見る度に僕は少し冷めた気持ちになっていたが、そんなハッシュタグではなく、事実人々は繋がっている。それは良い時も悪い時も。
どうやらこの問題は長引きそうだ。僕の生きる業界も大きな影響が出るだろう。ある程度の所で動き出す。その為には工夫が必要だ。そして経済活動再開後に元のままrestartはなさそうだ。沢山の変更・変化があるだろう。
今と先の事をみんな悩み苦しみ心配し不安な気持ちを持っていると思います。この強制的に与えられた時間、その気持ちに支配される人達も沢山いると思います。僕は人物撮影を主にするフォトグラファーでして人に会えない、撮れないことに正直今何も出来ない写真に絶望しています。僕は多分アホなんでしょう。悩むのを早い時期に辞めています。悩むより考える様にしています。写真に出来る事限定で物事考えるのも辞めました。アイデア思いついたら知人に連絡して出来るか出来ないかはさておき話します。写真提供などのチャリティーのお誘いが毎日の様に来ます。誘われたものは出来る限り右から左まで全部やります。写真以外の依頼も右から左まで全部やるつもり。
それは僕が”気づき”を求めてるからだ。悩むより考えて動いて新たな気づきを求めてるからだ。
最近、プロデューサーの品川カズさん、アートディレクターの加藤建吾さんと「Think After Corona.」というグラフィックを作り、それをテーマに議論する動画をYouTubeで公開している。
話した方がいい。考えた方がいい。誰と誰が繋がり誰と誰が気づきを与えてくれるかなんてやらないとわからない。その先にAfter Coronaで又生きるヒントや武器を手に入れるかもしれない。
ポジティブになんてならなくても良い。でも考える事をやめてはいけない。自粛生活開ける迄只々待つのは勿体無い。この時間は強制的に考える時間を与えられた、ならそれを利用しましょう。今迄の人生に疑問を持っているなら人生を変えるチャンスだし、楽しんでいたならAfter Coronaにもっと楽しむ事のできるよう考えましょう。
人は繋がっている。オンラインでも電話でもSNSでも話しましょう。沢山の”気づき”を集めましょう。それがまた再び動き出さなければいけない時のエネルギーになると僕は信じています。
あ、youtubeのチャンネル登録お願いします。
#THINK, AFTER CORONA.
https://www.youtube.com/channel/UCoTY_K0yeps4eQv_8mtdKhg
最後に今この状況で我々の生活を維持してくださる為に働いていただいてる方々。
このウイルスに立ち向かい最前線で戦う医療関係者の方々に心から感謝しています。
Youtuber トクヤマムネタカでした。
Photographer
Munetaka Tokuyama
1978年生まれ。大阪出身2001年よりNY 移住。米、独、仏、日、中のエージェントと契約。
日米にて受賞歴多数。日本拠点にしながらワールドワイドに活動。
http://www.kohnooffice.com
http://www.munetakatokuyama.com