大山葉子写真展「空想の樹花」が、ギャラリー冬青で開催される。
ステートメント
樹木など殆ど無いような、都会の片隅で幼少期を過ごした。
それにも関わらず植物を常に身近に感じていられたのは、
家の壁に祖父の描いた花鳥風月を題材とした日本画が掛けられていたからだろう。
そしていつしか私自身、花の絵を描き始めた。
祖父の画は朝顔など日本の季節の草花だったが、子どもの頃の自分が描いたのは想像上の花々だった。
クレヨンで描かれた絵はごく拙いものだったが、”空想のお花” と名付けて喜んでいた。
花のお絵描きに没頭していたその時間は、至福の時だった事を思い出す。
そしてクレヨンがカメラになり、暗室作業などするようになった今も、
相変わらず花や葉に向き合っている。
植物と語らっていると、いつもとは違う別の自分が顔を出す。
未知なる自分との対話の結果を作品にしてみた。
無邪気な子ども時代はとうに過ぎ去ったが、
今も幼き日の続きをしているのかもしれない、と時折思う。
大山葉子
1961年 東京都生まれ。
1980~85年 新星日本交響楽団(現東京フィルハーモニー交響楽団)に第1ヴァイオリン奏者として在籍。
1985~88年 ハンガリー国立リスト音楽院(ヴァイオリン科)に留学。
1992年 帰国。
1995年 日本写真芸術専門学校?部報道科卒業。
1995年~現在 写真家・松本路子の主宰するM’s Workshop(エムズワークショップ)
「写真作家コース」を経て、写真作家プロジェクトに参加中。
2000年 日本経済新聞社写真部に契約カメラマンとして1年間勤務。
2001年 バリ島での作品制作を開始。
2007年 ハンガリー、ブダペストでの作品制作を開始。
2012年 チェコ、プラハでの作品制作を開始。
2020年 東京を基点として作品を制作中。
http://www.studio-view.jp/yokooyama/
- ギャラリー名
ギャラリー冬青
- 住所
東京都中野区中央5-18-20
- 開館時間
11:00~19:00 日・月・祝日休廊(入場無料)
- アクセス
東京メトロ 丸ノ内線 新中野駅 徒歩5分
- URL