原田教正 写真展『My origin photographs』が、Rollで開催される。
開催概要
原田教正(1992−)は、武蔵野美術大学で山崎博のもとで写真を学び、在学中より写真家として活動を始めました。原田はその活動のなかで一貫して叙事性の追求を試みています。漂流物を撮影したシリーズ〈a Shape of Material〉、変わらず存在しながらも変化をしつづける自然の真理を収めようとした〈Water Memory〉など、それらの作品は普遍的な撮影方法を用い、風景、人物、静物などすべての被写体を等価で捉えることで抒情性を排し、写真の記録媒体という機能を突き詰めることで、そこに内包される言語と時間を顕現させることを志向しています。
本展では、近年、原田が意欲的に取り組む作品群〈My origin photographs〉より、2023-2024年の期間、二度にわたるベルリンでの滞在制作の際に撮影したものと、帰国後の東京で撮影した新作をご覧いただきます。タイトルの〈My origin photographs〉とは、写真家としての活動のなかで抱き続けた「なぜ写真は写真であれるのか」という根源的な問いとともに、原田にとって起源となる写真の在り方を求めたものです。
新たな写真の場所を求め、ベルリンへ渡った原田が真摯な眼差しで撮り続けた世界の断片は、写真的概念を解きほぐし、従来とは異なる現れを見るものに予感させます。
アーティストトーク
日時:2025年7月5日 15:00-16:30(開場14:30)
会場:Roll
入場料:1,500円+1ドリンク500 円 *当日受付にてお支払いいただきます(現金のみ)。
登壇者:田尾圭一郎(田尾企画 編集室)、原田教正(写真家)
定員:25名(着席 *全席自由・先着順でのご案内)
申込み:https://yf-vg.com/roll.html
登壇者
田尾圭一郎/Keiichiro Tao
1984年千葉県生まれ。
2006年、国際基督教大学卒業。博報堂を経たのち、美術出版社『美術手帖』ユニットにてアートプロジェクトの企画、地域芸術祭の広報支援、雑誌・書籍の編集などに携わる。2022年に独立し、現在に至る。主なプロジェクトにグラングリーン大阪ブランドコンテンツ企画制作、東京都『わたしのからだは心になる?』『都市にひそむミエナイモノ』展クリエイティブ・ディレクター、山梨国際芸術祭『アート・エコロジー2023』アーティスティック・ディレクター、経済産業省「文化資本経営促進に関する調査研究事業」、VOLVO「美術手帖×VOLVO ART PROJECT」など。2024年、SFC特別招聘准教授。
原田教正/Kazumasa Harada
1992年京都生まれ。
武蔵野美術大学映像学科在学中より独立。
2023、2024年のベルリンでの滞在制作を経て、2025年9月より同地に拠点を移す予定。

原田教正〈My origin photographs〉より2024年 ©︎Kazumasa Harada

原田教正〈My origin photographs〉より2023年 ©︎Kazumasa Harada

原田教正〈My origin photographs〉より2023年 ©︎Kazumasa Harada

原田教正〈My origin photographs〉より2024年 ©︎Kazumasa Harada
- ギャラリー名
Roll
- 住所
東京都新宿区揚場町2-12 セントラルコーポラス No.105
- 開館時間
13:00〜19:00(⽉休)
- アクセス
JR 飯田橋駅 徒歩5分
- URL