篠田英美写真展「銀河は高く歌う」が、ギャラリー冬青で開催される。
ステートメント
写真を撮る時、いつも思うのは、私が見ている情景をみんなにも見せたいということ。
人を撮る時は、撮られている本人でさえ気付いていないであろう魅力を、また、景色を撮る時は、この一瞬の光が見せてくれる奇跡の輝きを。どちらにせよ、今この時は二度とは訪れません。
思った通りに撮れた時より、こんなのが撮れちゃったという時に写真は面白いと感じます。
今回の展示作品のメインとなる「光が流れる写真」も、驚きの産物のひとつです。
ある時フィルムに映ったものは、いつも感じている、地球に乗って宇宙を旅している感覚でした。
その感覚を培ったのは、8歳から暮らしたメキシコの日々。あの頃、家族でよく車で旅をしました。
父が運転し、母が助手席、三人姉妹で後部座席に座っていると、全く知らない土地でも何も怖くありませんでした。車がそのまま宇宙船になって、空の彼方に飛んで行っても平気だとまで思っていました。
なんて言いつつ、ただ単に、モノともヒトとも別れ下手という、未練がましい生き方が、去り難く光が帯を引く写真を撮らせるのかも知れません。
篠田英美
埼玉県大宮市出身。8歳から11歳までメキシコ、16歳から19歳までアメリカに在住。
慶應義塾大学文学部文学科英米文学専攻卒業。在学中、カメラクラブに所属。
卒業後、(株)第一勧業銀行入行。
2000年からフリーフォトグラファー。
現在、主に、朝日新聞社、時事通信社などで文化人ポートレート撮影を担当。
時事通信社配信の「ミニ評」(ノンフィクションジャンル)執筆(2016年~2022年)。
全国の個人調剤薬局が加盟するClassAグループ季刊広報誌「Field」内のお店紹介インタビュー記事「Shop Watch」連載中(2019年~)。
会期中イベント
TALK:5月10日(金)19:00-20:30 石飛徳樹(朝日新聞編集委員)× 深田晃司(映画監督)× 篠田英美
TALK:5月17日(金)19:00-20:30 瀬戸正人(写真家)× 篠田英美
LIVE:5月25日(土)17:00-18:00 弾き語りライブ「銀河の宴」by太陽バンド
※参加費各1,000円(予約はギャラリー冬青まで)
- ギャラリー名
ギャラリー冬青
- 住所
東京都中野区中央5-18-20
- 開館時間
11:00~19:00 日・月・祝日休廊・5月4日は開廊(入場無料)
- アクセス
東京メトロ 丸ノ内線 新中野駅 徒歩5分
- URL