本展はフォトグラファーの松本昇大と長距離ランナー・大迫傑による写真集「Flagstaff」の発売を記念し、BOOK AND SONSで開催される。
紹介文
写真家・松本昇大と長距離ランナー・大迫傑による写真集「Flagstaff」の発売を記念し、フェアを開催いたします。
本フェアでは写真集「Flagstaff」の販売に加え、ランドスケープ作品を中心に写真集収録カットを展示いたします。
松本は選手たちの一挙一動に目を配る一方で、周りにある景色に目を向けます。それは選手たちが見たり聞いたりしているかもしれない景色であり、そこで分かち合った時間と空間に共感を寄せることで、分かり得ない選手たちの心の内を風景に変換して映し出します。
ステートメント
東京オリンピックに向け直前合宿を行なっていた大迫傑。
大迫の姿を長年撮り続けてきた写真家・松本昇大は彼との約束を果たすため、単身渡米し合宿地へ向かった。
練習パートナーとのトレーニング風景や、自身と向き合うストイックな姿勢、そして家族と過ごす大迫の姿は、直前合宿という言葉から想像する張り詰めたものではなく、適度な緊張とリラックスのバランスが取れた、あくまで日常の延長のように見えた。そこで松本は、美しいランニングフォームや、端正なポートレイトを捉えることに奔走するのではなく、ただそこに流れている時間をよく観察し記録することに注力した。それが後に特別なものになるという感覚を、ふたりは自然と共有していた。
本写真集は2021年6月、アリゾナ州フラッグスタッフで、オリンピックを控えた大迫傑の合宿に、家族と少数のトレーニングチーム以外に唯一同行した松本昇大が、共に過ごした時間の中から汲み取った6日間の記録であり、パーソナルな記憶から紡ぎ出されたひとりのアスリートの姿である。
写真集「Flagstaff」
価格:5,500円(税込)
著者:松本昇大、大迫傑
編集・デザイン:永井祐介(Vacant)
サイズ:200x255mm
製本:表紙上製本/布クロス/箔押し/空押し+写真貼り 64ページ
発売日:2022年3月31日
版元:自費出版
備考:初版限定ポスター付き(396x500mm 四つ折り両面印刷)
松本昇大
1983年大阪府生まれ。写真家。
2008年から2011年まで、写真家・若木信吾氏に師事。
雑誌や広告などで活躍する一方、スポーツを題材に写真を撮り続け、 写真作家としても活動の場を広げている。
個展「HARDWORK」(2021)
大迫傑
中学校で本格的に陸上競技を始め、駅伝の強豪校長野県の佐久長聖高校に進学。 高校2年生の時に全国高校駅伝の最終7区で区間賞を獲得し、チームの初優勝に貢献。 3年生では1区間賞を獲得。
その後、早稲田大学へ進学し箱根駅伝では2回の区間賞を獲得、2013年モスクワ世界選手権10000m代表にも選出される。
卒業後は日清食品グループ、ナイキ・オレゴン・プロジェクト(アジア人史上初)を経てナイキ所属のプロランナーに。
2018年シカゴマラソン・2020年東京マラソンにおいて二度のマラソン日本記録を更新。2020年東京オリンピック(2021年開催)男子マラソンにて6位入賞。
- ギャラリー名
BOOK AND SONS
- 住所
東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
- 開館時間
12:00〜19:00(水曜日休館)
- アクセス
東急東横線 学芸大学駅 徒歩3分
- URL