全国の動物園を大判カメラで撮影した、舞山秀一写真展「Zoo」が開催される。

野生ではなく、動物園という環境の中で生きる動物達。そこは生態系の縮図であり、人間社会の縮図と近いのかもしれない。

大判フィルムを使った「4×5カメラ」で撮影し、プリントされた写真は、「35デジタル+超望遠レンズ」で捉えたものとは違う、人と動物の距離感、空気感をリアルに感じさせてくれる。

トークショー
6月4日 14:00-15:00
6月11日 17:00-18:00

同時開催:台湾
日時:6月1日〜6月19日
場所:little MOCA(台湾)
台灣103-51臺北市大同區承德路1段41巷17號1樓 
http://www.littlemoca.com​

ステートメント
今年で写真を始めて40年、写真家として仕事を始めて30年、今回「ZOO」の撮影を始めて約13年になります。日本全国の動物園を4×5という大型カメラを持ってカットフィルムで約1500枚撮影してきた作品です。
この作品のテーマは動物そのものでは無く「動物園」。北海道から沖縄まで、日本の様々な自然環境の中作られた動物園は、デザイン、配置、構成、コンセプト等それぞれ異なり、そこで飼育されている動物達の生活環境や違いを檻越しに捉えてみました。
動物園には檻や土地を生かした多様な空間があり、そこで暮らす動物達の「不思議な間」が存在しています。その「間」を生かして動物たちの微妙な動きや表情を捉えた作品には、私の感じたままが写っています。

動物達の檻は時代と共に変化を続けています。檻を見ると作られた時代が解るくらいです。お金を掛けて新しく改築していく動物園は、動物達のストレスをなるべく軽減するような努力が見られます。
人間も動物も与えられた環境に慣れるまで時間は掛かりますが、劣悪だろうが他より良い環境だろうが、いつの間にか順応していきます。
動物達は他の環境を知らないのでもしかしたら我々が考えるほどストレスを感じてはいないのかもしれません。
私が出会った動物で人に見られていることがストレスだと解る動物が居たのも間違いない事実ですが、ただそこには子供達の歓喜で幸せが溢れています。沢山の子供達が興奮し泣き笑い時には触れ合い、心に何かを刻んでいるのを感じるのです。その時動物達に敬意と感謝をもち動物園で暮らす動物達の存在意味を知ります。

そこで感じたのは、動物園では無く社会の縮図です。様々な環境の中それぞれに役割を持って生活をしている。それぞれが望む望まざると関わらず、大きな社会の中でそれぞれお互いに支え合って生きているのです。
この作品の本当のテーマは「仕事をしている動物達」です。ボーッとして見えますが、彼等はそれが仕事なのです。良い仕事をするのとだらしなく見える動物は居ますが、見る人を興奮させたり、自分に置き換えて考え深く悟らせたり、そんな動物達の仕事ぶりを冷静に捉えた写真なのです。
皆さんは行ったつもりになり彼等の仕事ぶりをご覧ください。そしてもし気が向けば今度の休みに動物園に彼等の仕事ぶりを見に行ってやってください。忘れていた何かを思い出させてくれるかもしれません。

展示会風景


2003.5.19 いしかわ動物園
 

2004.7.28 旭山動物園
 

2007.10.17 静岡市立日本平動物園
 

2007.10.18 豊橋総合動植物園
 

2013.5.16 よこはま動物園ズーラシア

展示会情報

tokyo arts gallery
http://www.tokyoartsgallery.com

ギャラリー名
tokyo arts gallery
住所
東京都渋谷区東2-23-8
開館時間
11:00~20:00(最終日18:00まで)
アクセス
JR、地下鉄メトロ渋谷駅南口より、明治通りを恵比寿方面に徒歩7分。