笹岡啓子写真展「SHORELINE」が、photographers' galleryで開催される。

本展は、静岡県の山間部および沿岸部を撮影した新作を発表する。

紹介文
静岡県中部の大井川を境界線とした浜名湖までの地域はかつて「遠江(とおとうみ)」と呼ばれ、その海域は現在でも「遠州灘」と呼ばれています。
南アルプスの険しい山岳を蛇行する大井川の上流域・奥大井は、はるか昔、そこが海であったことを示すフォッサマグナの地層を抱え、未踏の地のような山深さを感じさせる一方で、その豊かな水源を利用して林立するダムや厳しい山あいをぬって精緻に引かれた大井川鉄道など、人の手による近代化の歩みも垣間見えます。
また遠州灘の海岸線は、からっ風の吹く砂浜が続き、浜岡や中田島といった砂丘の独特な景観を有する一方で、その風力を利用した発電機のプロペラ群、あるいは沿岸に建つ浜岡原子力発電所など、先の震災を経た今日にあって、人間と自然の複雑な関係を視覚化した場所とも映るのではないでしょうか。
ここはかつて、幾度かの大津波が寄せた地域でもあります。
大きな災害から個々の復興へと向かう現在進行形の場所に、笹岡は撮ることで向き合ってきました。一方で、活動の最初期からのテーマである海岸線や火山など、地勢や地表が刻むその土地の過去や経過にも関心を寄せてきました。「SHORELINE」は、時制を超えた「地続きの海」を現在の地形から辿り、連ねていく試みでもあるのです。
 
笹岡啓子
1978年 広島県生まれ、
2002年 東京造形大学卒業。
個展・出版多数。
http://pg-web.net/members/keiko-sasaoka/

展示会風景


 

展示会情報

photographers' gallery
http://pg-web.net/exhibition/keiko-sasaoka-shoreline-3/

ギャラリー名
photographers’ gallery
住所
東京都新宿区新宿2-16-11-401
サンフタミビル4F
開館時間
12:00〜20:00(会期中無休)
アクセス
東京メトロ 丸ノ内線 新宿三丁目駅 C7出口 徒歩3分