マルク リブー写真展「Alaska」が、シャネル・ネクサス・ホールで開催される。

マルク リブーは、アンリカルティエ=ブレッソン、ロバートキャパらとともに、写真家集団「マグナム」の一員として世界中を駆け巡り、激動の20世紀をとらえてきたフランスを代表する写真家。

フランスのリヨンに生まれ、1944年からエンジニアとして仕事をしていたリブーは一週間の休暇中に訪れたリヨン演劇祭を撮影。工場へ戻ることを忘れ、そのまま写真家として生活していくこと決意する。

マグナムのメンバーとなった1953年、エッフェル塔でペンキを塗る男の写真が「LIFE」誌に掲載され、国際的にその名を知られるようになった。以来、フォトジャーナリズム史のみならず、写真史においても数々の重要な仕事を残してきた。その作品は、世界中の美術館・ギャラリーで紹介され、また写真集として発表されている。

ステートメント
この度の展覧会では、これまでほとんど発表されることのなかったリブーのアラスカ・シリーズを、日本初公開いたします。1958年、3年にわたる中東・アジア諸国での取材から戻ったリブーが次に向かったのがアラスカでした。はるか以前にゴールドラッシュの熱狂は終焉し、新たな金脈となる石油は未だ地下深くに眠っていた当時のアラスカは、広大な未開の土地でした。あらゆる醜悪なものを消し去る雪、沈黙が支配する大地。リブーは子どものような驚きを持って、白いキャンバスに描かれる点描のように、アラスカの風景をレンズで切り取っていきました。
単なる「時代の証言者」と大きく一線を画するもの、それはマルクリブーの写真にある独自の詩情です。常に自分自身を意識しながらシャッターを切る、その視線の先にある対象との距離が生み出す情熱や感動が、リブーの作品に詩的な感情となって写し出されているのです。
マルクリブーの世界観が凝縮された「Alaska」の写真群は、その美しさと同時に、「写真に見るべきものがいったい何か」をも問いかけてくれます。


マルク リブー(Marc Riboud)
1923年、フランス・リヨン生まれ。14歳の時、父親にもらったカメラで写真を撮りはじめる。第二次大戦中はレジスタンスのメンバーとして反ナチス抵抗運動に参加。その後、リヨンの国立高等工芸学校にて工学を学び、リヨンの工場でエンジニアとして働く。休暇中、リヨンの演劇祭を撮影したのを機に退職し、フリーランスの写真家となる。1953年、マグナムに参加。1957年、初の中国訪問。以降40年以上にわたり断続的に中国を撮影。
1958年、来日。"Women of Japan"(テキスト:Christine Arnothy)を出版する。1975年~78年、マグナムの会長を務める。1980年、マグナムの寄稿家に転向。1966年、1970年には海外記者クラブ賞受賞。ニューヨーク、パリをはじめ世界中で多数の個展が開催されるほか、多数の写真集が出版されている。
 

展示会風景


ⓒMarc Riboud


ⓒMarc Riboud

展示会情報

シャネル・ネクサス・ホール
http://www.chanel-ginza.com/floor/nexushall/

ギャラリー名
シャネル・ネクサス・ホール
住所
東京都中央区銀座3-5-3
シャネル銀座ビルディング4F
開館時間
12:00~20:00(入場無料・無休)
アクセス
東京メトロ 銀座駅 A13出口から徒歩1分