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最近、とても気になっていることがあります。

展覧会のオープニングや早い段階で、作品をばしばしスマホで撮影し、
「〇〇さんの個展にきました!」 「○○さんのオープニングです!」的なツイートと一緒に、
展覧会の作品をたくさんアップする人が増えています。

はっきり言いますが、これはよくありません。

我々のようなメディアには、たくさんのプレス写真が送られてきますが、掲載するときはそこから選んでいます。

もちろんSNSにアップしたからといって、プリントのクオリティや質感が伝わるわけではありません。しかし自分が展覧会を見に行く前に、ほとんどの絵柄が分かってしまうのは「サプライズ」がありません。

DMもSNSにあげるのも、「展覧会に来てくださいね」というメッセージであって、ネットで完結したいのであれば、作家が全部あげているでしょう。

「知り合いだから」「友達限定公開だから」と言っても、そこには共通の友人や関係者が多くいて、先に作品(絵柄)を見てしまう、見せられてしまう、ことになります。

写真をたくさんアップしてる方に悪気はないんです。

作家も知り合いなので、好意で投稿してくれている方に「削除してくれ」とまでは言えないでしょう。でも「まいったな。」と思われている方も、少なからずいると思います。

SNSもメディアなんです。それを意識してほしいです。

自分が会場でその作品を見て、様々な感情が芽生えたように、まだ会場に足を運べていない人のためにも、「SNSで全部見せ」と言う行為は控えて欲しいなと思います。

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藤代冥砂写真集「あおあお」が、赤々舎から発売されている。

藤代さんが、沖縄に移住した5年間に撮り溜めたものの中からの構成。

この写真集にはまぎれもなく「現在の南国」が写されており、
過去の辛い歴史を背負い、また米軍移設基地や様々な問題は脳裏の隅に追いやられ、
湿度の低い、さらりとした空気を吸いに、今すぐ南国に出かけたくなる。

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「風景写真集」と呼ばれるものは、無数に出版されており、
「うまい風景写真の撮り方」の教科書本やワークショップも山のようにある。
でもこの写真集を見ると、マニュアルで撮られた風景写真とは異なる写真家・藤代冥砂が「そこに存在した痕跡」を強く感じる。

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世界中の美しい風景は人々によって切り取られ、日々SNSにアップされる。
クラウド時代に「紙の写真集」を出す意味は、
「その人の視点で切り取った」こと、そこに共感するかしないかだけだと思う。

「空のあお」と「海のあお」に挟まれると、人間なんてちっぽけな存在だ。

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『あおあお』藤代冥砂
定価:2,600円(税抜)
仕様:B5変型(188×257mm)/104ページ/ソフトカバー
アートディレクション:塚原敬史(trimdesign)
 
AKAAKA
http://www.akaaka.com/events/ev-160707-fujishiro.html

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5月14日より、月島「TEMPORARY CONTEMPORARY」にて、「Nightscape 2050 未来の街-光-人」という展覧会が開催されている。これは、2050年の人と光と街のあり方を探るための展覧会。
主催はLPA(Lighting Planners Associates)で、様々な企業が協賛し、ベルリン→シンガポール→香港→日本と巡回している。

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会場入り口。

大型モニタ、デジタルサイネージ、LED照明の発達と制御技術により、映像、光のあり方が大きく変化してきている現在から、「2050年の光環境」への問いかけとなっている。

カテゴリーは「自然に学ぶ」「マスターに学ぶ」「LPAプロポーザル」「世界の夜景に学ぶ」「子どもたちに学ぶ」「Who is LPA?」。

「光は観光」「光は光害」〜「災害時のライトインフォメーション」「照明機材がなく壁やテーブルが発光する家」等、様々なカテゴリーで「光」について考察しているのが興味深い。

無料イベントで規模も大きくないため、コンテンツの量はさほど多くはない。ただ壁3面と、時には床まで全面をプロジェクションする「Lighting Pavillion」は見応えがある。ここでは「自然に学ぶ」「世界の夜景に学ぶ」「2050年夜景のための20の提案」の3つのカテゴリーで映像が見られる。

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9~13歳を中心としたワークショップを定期的に開催。光の未来模型も展示されている。

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希望者には無料配布される96ページの小冊子。


「Nightscape 2050 未来の街-光-人」展
会期:2016年5月14日〜6月10日
会場:TEMPORARY CONTEMPORARY
http://www.lighting.co.jp/japanese/index.html
https://www.facebook.com/lpa.exhibition

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JPS(日本写真家協会)・創立65周年記念写真展『日本の海岸線をゆく-日本人と海の文化』を観た。
65周年事業の核となる今回の写真展は、日本の海岸線を手がかりに、日本の「今」を見つめ直してみようというもの。

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会場は、東京芸術劇場内ギャラリー1とギャラリー2。
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JPS展というと、キレイな風景写真が並ぶイメージがあったが、地域ごとに分けられた日本の海岸線に沿い、その地域の文化や産業から、そこで暮らす人々の表情、歴史や民俗が写し撮られていた。

いやいや、これはすごい!
JPSの総力を結集した写真展じゃないですか。

東京展が開催されたのは、3月1日〜3月13日。ちょうど3.11震災から5年の時期と重なり、震災への想いと島国日本の姿を再認識するよい機会だったと思う。

出展作家も早々たるメンバーが並び、世間的にもっと話題になってもよいなと感じた。

印象に残った作品を2つ紹介する。
(作品に近づいての撮影は不可なので引きのカットから少しトリミングしています)

一つは、1968年に熊切圭介さんが撮影された「敦賀原子力発電所建設工事」の写真。

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先日、大津地方裁判所による「高浜原発、運転差し止め仮処分」が決定されたが、敦賀原発もその近く。

国内で2番目の商業用原発として1966年に着工され、その建設途中の工事現場を撮影されている。
大型クレーンに掲げられた「安全第一」のスローガンが、今だから無性に気になる。


清水哲朗さんの作品「明けない夜はない」。

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2014年に宮城県・石巻の漁港で撮影されたこの写真。
多くの漁船でにぎわっているように見えたが、実際は他の港の復興が進んでおらず、ここに停泊している漁船もあるという。

島国日本は、海と共存して生活しているわけだが、やはり震災関連に目がいってしまう。

東京展は終了してしまったが、これから横浜、京都を巡回する予定なので、都合のつく方は、是非ご覧下さい。

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会場にいらした熊切大輔さんと。熊切さんの作品は、急激に姿を消しつつある銭湯の写真。

 
特設サイト(開催スケジュール)
http://www.jps.gr.jp/65/index.html

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みなさんは、「デジコン」や「コンセ」という言葉をご存知でしょうか。出版や印刷に携わる方には馴染みの用語だと思います。

出版物のようなページ数の多い本を印刷する際に、本機校正がベストですが、コストを抑えるために多用されています。

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コニカミノルタが、「Digital Konsensus Pro」機器の販売終了を発表したのが数年前。
参照:
http://www.konicaminolta.jp/business/products/graphic/proofer/digital_kon_pro/index.html
別機種(Digital Konsensus Premium)は販売されているようですが、ペーパーの原材料高の影響?もありデジコンでの色校は減っていくと思われます。

今後はインクジェット出力等のDDCP「Direct Digital Color Proofing(ダイレクト・デジタル・カラー・プルーフィング)」に、置き換わっていきます(導入・稼働している所もあるでしょう)。

コニカミノルタも、インクジェットプルーフを推奨していると思われます。
参照:インクジェットプルーフ コントローラー「Falbard AQUA」。
http://www.konicaminolta.jp/business/products/graphic/proofer/falbard_aqua/index.html

気になるのは、印刷を前提とした色域の色再現、紙質、コスト、時間です。

昨年11月に「MdNフォトグラファー+レタッチャーファイル2016」を企画・販売しました。
参照:
http://www.amazon.co.jp/dp/4844365541/

このMOOKは576ページあり、すべてのページで色校(デジコン)を出してチェックしています。色が命の本なので、色校を出さないで、一発入稿責了は考えられません。

コストが上がれば、制作費原価が上がり、本の価格にも影響します。安くて品質がよければいいのですが、今後どうなるのか、推移を見守りたいと思います。

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新年のご挨拶

January 01, 2016

新年あけましておめでとうございます。

昨年は五輪エンブレム問題に端を発し、デザイン、写真等の商業分野での著作権への意識がとりだたされました。

以前にも増してコンプライアンス遵守が求められる時代。引き続き、自分に、自分たちにできることを考え、提案していければと考えています。

本年も「SHOOTING」をよろしくお願い申し上げます。


2016年1月1日
SHOOTING編集長 坂田大作


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サントリー オールフリーのキャンペーンHP
 
 
「佐野研二郎デザイン」として、現在行なわれいる、サントリーオールフリーのトートバックプレゼントキャンペーンで問題が生じている。
もともと30種類あったものから、「佐野氏側から8種類の賞品を取り下げを要請し、発送を中止した」というもの。「第三者のデザインをトレース」と事務所HPには書かれてあるが、要するに引用したわけである。

ポイントは「佐野研二郎デザイン」とサントリーのWebサイトに書かれてあるが、実際は佐野氏がデザインしていなかった。デザイン自体が、第三者のデザイナーのものを引用していた、という2つ。
佐野氏がデザインしたものと思って商品を購入し、応募しようとしていた消費者が一番残念な思いをしているのではないだろうか。そして、佐野氏がデザインしていたと思っていたサントリーや広告会社も被害者かもしれない。

スタッフにコンセプトを投げ、デザインさせたものの、「まさかそんなことをするとは、微塵も思わなかった」佐野氏も、ある意味(内部的には)被害者かもしれないが、「佐野研二郎デザイン」と銘打ってプレゼントされる賞品である以上、対外的には引用したデザインを自分の作品としてビジネスをしていたわけだから、チェックが甘かったと言わざるを得ない。


デジタル時代の著作権の意識。そしてパクリとオマージュ。

問題は「一流と評価されているアートディレクターの事務所のデザイナーでさえ、著作権の意識がまるでなかった」ということ。

よそから取ってきた画像を引用し、「佐野研二郎デザイン」として、一流企業である「サントリーの仕事」として提案する。これ、普通だったらビビってできません。そういう意識すらないから、堂々とできるわけです。
本案件について、「どういう発想でデザインしたのか」「素材はどこから手に入れたか、撮影したのか」、広告会社やクライアントへ提案する以前に、そういうやりとりがなかったなら「佐野君、丸投げしすぎやん」と思うし、そこで虚偽の発言をしていたら、スタッフの罪は重い。

今の時代、ネットから無限の情報を得ることができるし、まったくの無から何かを生み出す方が難しい情報化社会。だからこそ、先人が作ってきたものには、リスペクトとオマージュが必要です。
有名無名問わず、誰かが制作したものをそのまま引用することは、一番やってはいけないこと。それも仕事ならなおさらです。

今、必要なのは、デザイン学校や写真学校でまず「著作権」をきちんと教えること。能力はともかく、Macやデジカメがあれば、学校に行かなくてもデザイナーやフォトグラファーになれる時代ですが、「表現を生業とする」職業については、各種専門学校や大学、デザインや写真関連団体も、「著作権」の意識を今まで以上に教えていくべきだと思う。


写真の著作権と二次利用

最近、写真データの二次利用についても、色々問題が発生しています。
例えば、雑誌を電子書籍化した際のコンテンツの二次使用料の支払い。雑誌で撮り下ろした写真をそのまま、企業のカタログに使い、クリエイターに二次使用料が払われない、もしくは微々たる金額しか提案されないケース。
また、あるカタログのために撮影したものが、そのビジュアルの評判が良く、予定していない媒体(例えばビルボードやWeb展開)に発展したのに、ちゃんとした二次使用料が支払われないケース。
これはクリエイターサイドだけでなく、企業、広告会社、出版社等にも、検証してほしい問題です。

嗅覚と触覚が必要なコンテンツ以外はデジタルデータ化され、ネットで流通する時代。それが当たり前の世代がどんどん社会に出てきている今、早急に著作権という意識を根付かせないと、これから先、このような問題がさらに増えていく気がします。
 
 
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米国のデザイナー、ベン・ザラコーさんがデザインしたものと、サントリー オールフリーのキャンペーン商品を比べたサイトから引用。
 

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「日本では写真(オリジナルプリント)が、なかなか売れない」。これは、現在も続いている状況です。

その中で、ここ1〜2年の動きで気になったこと。それは、俳優やモデルの「オリジナルプリントが売れ始めている」、ということです。

今までは俳優、モデル、タレントの写真は、写真集を買うという選択肢しかなかった。
それは、著作権、肖像権の問題であったり、何より「写真を売る」という発想そのものがあまりなかったように思う。

2013年頃から、グラビアアイドルではなく、俳優の写真を、写真家のテイストで切り取り、プリントにした写真を販売する、という方向性が出てきた。

下記は、「SHOOTING」で紹介した展覧会の一例。

木寺紀雄 × 早見あかり (2015年6月5日〜2015年6月17日)
舞山秀一 × 杉本有美 (2015年4月29日〜2015年5月6日)
鈴木光雄 × 青木玄徳 (2014年12月2日〜2014年12月14日)
松田忠雄 × 杉本有美 (2014年3月29日〜2014年4月13日)
桑島智輝 × 安達祐実 (2013年9月14日〜2013年9月23日)

写真集は、購入後は、本棚にしまいがちですが、額裝されたプリントなら、好きな場所に置いて、毎日眺められる。

より生活の中に、写真が溶け込みやすくなります。

しかも聞く所によると、モデルになっている被写体のファンはもちろん、写真家のファンが購入するというケースも少なくない。

50万円の海外作家のプリントはかなりハードルが高いけれど、3〜10万円程度の金額であれば、なんとか手の届く範囲でもある。

日本で「プリント販売」の市場を拡げるための方法として、こういったファンが購入する
「ファン・プリント」は、一つの選択肢として、ありだと思う。

これから始まる木寺さんの展覧会「しろとあかりといろ」は、まだプリントの販売価格が決まっていないようだが、注目したい。

橋本マナミさん、小嶋陽菜さんあたりは、狙い目かも。
 

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現在、印刷博物館内で開催中の「グラフィック トライアル2014 響」
「オフセット印刷で探るグラフィック表現の可能性」が開催されている。

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今年のクリエイターは、浅葉克己さん、水野学さん、長嶋りかこさん、そして南雲暁彦さん。
毎年チャレンジングな事がなされていて、その過程も公開することで、見応えのある展示になっている。

その中の一つ、南雲さんのポスターは、「カレイドインキ」というインクで刷られている。
これは、4色印刷機で6色・7色印刷に近く、広い色再現を可能とした4色枚葉プロセスインキ、というもの。

大きな設備投資を必要とせず、従来のCMYKでは再現出来なかった「Adobe RGB」の色域の大半をカバーすることができる。

昨今、デジタル一眼レフカメラは14bitが主流になり、スマホ、タブレット、MacのRetinaディスプレイなど、色域が広く進化してきている。
フォトグラファーやレタッチャーが使うような業務用Adobe RGBモニタだけではなく、一般的な製品で透過光の色域は広がってきている。
またインクジェットプリンタも、インク(カートリッジ)を細分化し、色域を広げている。

一方、紙媒体を鑑みると、一般の雑誌やカタログは「CMYK 175線」が主流で、写真や絵画集、一部のカレンダーや特殊なものを除き、日常目にする印刷物は、ここ何十年かあまり発展していないように思う。

雑誌や書籍の販売部数の落ち込みは、ネット媒体の成長の裏返しとも言えるが、
もし、紙媒体で高色域インクや多色刷りが一般化すれば(コストも含めて)、印刷物の魅力をより伝えられるのではないかと思う。

最近は「TRANSIT」「BIRD」等、旅系雑誌の人気が高いが、こういうなかなか行けない世界の風景・文化的魅力が、さらに素晴らしい印刷で見られるとより印象も深まるし、全ての紙媒体の印刷がよくなれば、総体的に「印刷物」の魅力も再認識されるのではないだろうか。
 
 

写真ではわかりづらいですが、通常のCMYKインクとカレイドインキでの印刷では、
見た目の印象がかなり違います。


「グラフィック トライアル2014 響」展覧会情報
http://biz.toppan.co.jp/gainfo/graphictrial/2014/

カレイドインキ特長(東洋インキHP)
http://www.toyoink.jp/products/kaleido/feature.html#anc003

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今週、伺った展覧会、渡邉肇「『人間浄瑠璃』写真展 第一回文楽至宝尽(ぶんらくしほうづくし)の段」、瀧本幹也写真展「GRAIN OF LIGHT」。

「『人間浄瑠璃』写真展は、文楽の舞台裏を中心に撮影されたドキュメンタリー。「人形浄瑠璃」の歴史や演者の方々の知識がなくてお恥ずかしい限りだが、それでも写真から気迫が伝わってくる。稽古の時、本番前後の緊張感...は、まさしく人間浄瑠璃。

プリントの光沢感から、「フィルム撮影+印画紙」だと思っていたら、デジタルカメラ(ニコンD3S)で撮影されているそう。
やはり舞台や暗い照明の中では、フィルムの感度では厳しいとのこと。

ペーパーは、マジックリーの「シルバーラグ」というタイプ。表面のエンボス感、光沢感がバライタ印画紙にそっくり。銀塩プリントと間違える人は多いと思う。


渡邉肇さん。


会場のESPACE BIBLIO(御茶の水)。カフェも併設されている。


瀧本幹也写真展「GRAIN OF LIGHT」。
「SHOOTING」で紹介した際には、写真(画像)データから、キラキラ波の反射が眩しい光沢系のプリントを想像していたけれど、実際のプリントは、ディープマット(たぶんフジカラー)でした。

プリントを見た瞬間、白波よりも紺碧のグラデーションに眼が奪われる。暗い青、さらに暗い青。その色の変化で、急に水深が深くなっている様子が伝わり、ちょっと怖いくらい。
ペーパーの選び方一つで、印象がすごく変わる。

Webサイトで展覧会情報を発信してはいるけれど、それはきっかけの一つ。オリジナルプリントを見ることで、色々な発見があるので、やはり「プリントは生で見る」に限る。
できるだけそういう時間を作って、会場に足を運びたいと思う。


会場:MA2 Gallery


渡邉肇「『人間浄瑠璃』写真展
http://shooting-mag.jp/news/exhibition/00718.html


瀧本幹也写真展「GRAIN OF LIGHT」
http://shooting-mag.jp/news/exhibition/00716.html

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EDITOR PROFILE

Daisaku Sakata

Web Magazine「SHOOTING」編集長。株式会社ツナガリ代表。もと月刊「COMMERCIAL PHOTO」編集長。 Editor、Producer、Photo Director。 フォトグラファー、ヘアメイクのマネージメントもしています。

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